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なぜ台湾ではカラスを見かけないのか?街中にいない理由

 台湾には街中にカラスがいません!正確に言うと、日本のように真っ黒なカラスが街中にはいないのです。彼らは山に生息しています。私も山で鳴き声を聞いたことはありますが、台湾に来てから真っ黒なカラスを見たことはありません。なぜいないのでしょうか?もしかしたら、日本の状況が特別なのかもしれません。

 私たちは、真っ黒なカラス属の鳥を総じて「カラス」と呼んでいます。これらはカラス属に属し、日本では5種類が記録されています。特に日本でよく見かけるのは、ハシブトガラスとハシボソガラスです。
 では、なぜ日本のカラスは街中にいるのでしょうか?理由としては、以下のようなことが考えられています。まず、都市開発により森林が減少し、彼らの生息地が縮小したことです。また、街中の公園や電柱などが、従来の生息地に似た巣作りの場所を提供していること。そして、街には生ゴミなどの豊富な食べ物が存在することが挙げられます。

 一方、台湾のゴミ収集は日本とは大きく異なります。日本ではゴミを一箇所に集めて回収しますが、台湾では毎日ゴミ収集車が来て、直接ゴミを投げ入れます。路上にゴミを溜めることがないため、街中にカラスが寄りつかないのです。

 台湾で真っ黒なカラスを見るには、山へ行くしかありません。山にいるカラスはハシブトガラスで、彼らは日本のカラスと同じです。台湾を訪れたことがある人は、カラスのように見える鳥を見たことがあるかもしれません。それは、おそらく以下の3種類の鳥でしょう。

1. カササギ

 カササギは街中でも比較的よく見かける鳥で、特に緑の多い公園や街中の建物の上などに止まっていることが多いです。白い部分があるため、光の当たり具合で青みがかって見えることもあり、きれいな印象を持つかもしれません。

2. タイワンオナガ

 タイワンオナガは、公園などでたまに見かけます。街中で見かけると、ちょっと嬉しくなる鳥です。

3. ヤマムスメ

 ヤマムスメは、赤いくちばしに青い羽を持ち、とても雅やかな鳥です。台湾固有種で、台湾でしか見ることができません。大きな都市公園やその周辺でまれに見かけることがあり、出会うと特別な喜びを感じます。

 台湾では街中でカラスを見かけない理由として、ゴミ収集の違いや生息環境が関係しています。日本ではカラスが都市に進出していますが、台湾では山に生息しています。また、台湾でカラスに見える鳥も実際は別種です。この違いを知ることで、台湾の環境と鳥たちへの理解が深まるでしょう。

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