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「書くこと」と「続けること」の意味

二年前、はじめてnoteを書いた。

noteには、初々しい光が詰まっていた。自分の未来がどこかにつながっている予感、一歩ずつ前に進む覚悟、初心者の自覚と向上心。謙虚な熱意が、そこにはあった。

人が歩みを進めるには、光が必要になる。遠くで輝き、道標になる光だ。自分が目指す光を暗闇から見つけなければいけない。広大な宇宙から自分の星を見つけるような慎重さで、自分が目指す光を選ばなければいけない。

二年間の表現を通して、自分が目指す光は、自分の手で生み出せることを知った。noteの先には、他の誰かではなく、未来の自分がいた。

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人生を照らす光を得るには、身の回りのことに時間をかけて想いを注ぎ、自分なりの意味をつけることが求められる。

書くことだけではなく、誰かのnoteを読むこともcotreeで働くことも毎朝写真を撮ることも親しい人と出会うことも別れることもすきな場所に旅することも、ふとした瞬間に自分を救ってくれる。

いつも飲むカフェラテにも好きな本のページにも明日会うその人にも、それらすべてに、自分の光になる可能性が秘めている。

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ずっと物語の主人公になりたい自分がいた。バズったり信じられないくらいスキされたり読んだ人に感銘を与えたり、紆余曲折を経た成功物語に憧れてしまっていた。

でも本当に困ったときに思い出すことは、成果ではなく、プロセスそのものや作品をつくった時間と想いだった。

ああでもないこうでもないと言いながら書きたくてたまらない気持ちを抱えて同じテーマを毎日少しずつ書いたあの日々が、自分を支えてくれた。

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時間をかけたnoteが読まれないときには悲しくなった。届けたい人に届かなかったこともあった。費やした時間と想いに見合わない結果には落胆した。

うまくいかないことを乗り越えるには時間がかかる。あらゆる気持ち、どんな言葉にも意味がない、そんな無気力を抱えながら、無意味だと思うことをがむしゃらに続けていたときもあった。

そして落ち込んだ後には、また書き出していた。書かない時間も書けない時間もたくさんあったが、それでも書き出していた。

費やした時間と想いを無駄だと思ったことは、一度もなかった。悲しみや悔しさ、無気力感にも、意味があると思った。

書き続けられたのは、その先に自分の光があると思ったからだ。良いことばかりではないが、悪いことばかりでもない。全体を通して総じてよかったと思えると信じられたからだ。

人を生かすのは目の前の光ではなく、遠くの光だ。必要なのは誰かにもらう光ではなく、自分で見つけたと思える光だ。

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どれだけ希望に満ちた明るい場所でも、目の前のことから自分の手で光を取り出せなければ、未来は照らされない。

目の前に希望を失った人がいるとき、相手のためにできることは何もない。自分の希望は相手の希望ではなく、相手の希望は自分の希望にもならない。

希望を失った後、次の希望を見つけるためには、自分を生き直すような覚悟が必要になる。自分の行動と感情から光を取り出すことを求められる。

今まで積み上げたものをまるごと更新するような時間と想いを費やす未来を想像して心が折れそうになっても、自ら光を見つけるための道を歩かなければいけない。どれだけ現実逃避しようと、その道からは外れられない。

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楽しいことも苦しいことも、良いこともつらいことも、残しておくために書いている。そのときだから書けたことを、未来の自分に伝えるために書いている。過去からどんな意味を取り出すかは、未来に託されている。

過去から未来に託された想いの数だけ、人の物語は輝く可能性を秘める。残された点と点を、託された想いと想いをつなげて、はじめてわかることもある。

傷だと思っていたものが光に変わり、嫌いだった人を好きになり、後悔だと思っていたことを信念だと思える瞬間がある。

その美しい一瞬を未来に託すために、その美しい一瞬を過去から取り出すために、その美しい一瞬を見るために、noteを書いている。

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昔を思い出すことは、今が未来の始まりであることを思い出させる。まだ何も成し遂げていないし、これからも何か完全に成し遂げることはない。

ぼくらはずっと、道の途上にいる。長い長い道の途上だ。ぼくらが進む道は険しい道だが、自分の道を光で照らすのは自分にしかできない。

自分が書いたnoteには、二年間の人生が詰まっていた。初々しい光が、鬱々とした闇が、ほとばしる喜びが、恥ずかしい想いが、焼けるような痛みが、鮮烈な出会いが、そこにはあった。

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早いもので、はじめてのnoteを書いてから二年が経ちました。自分で書き続けるから見える深みの底は一向に見えず、旅はまだまだ終わりそうにありません。これからも楽しく学びながら、続けていきたいです。

ありがとう、note。
これからも、よろしく。


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ひらやま
最後まで読んでいただきありがとうございます。