消費したくない時間のこと
"ほのぼのした時間"
って、この忙しない世界で生きていると本当にすぐ忘れてしまいます。
数年前ヨーロッパ大陸にあるアイルランドという国に留学し、その間少しヨーロッパを旅したのですが、その旅を通して1番に学んだことは、彼らののんびりと生きる姿勢です。
天気が変わりやすいながらも、少しでも晴れればビーチやテラスのあるカフェや公園に行き、友達と語り合ったり1人で読書をしたり。
公園の広場ではギターを弾いている人や、サックスを吹いている人、そしてその周りにできる人だかり。
休日にカフェに行っても、パソコン片手にせかせかしてる人や、片手で何かを食べながら急いで走っている人なんてどこにもいません。
ヨーロッパの人って、本当に毎日毎日の日々の小さな幸せみたいなものを大切に生きているんですよね。
さて、日本の東京で働く私。
働き方はとっても素晴らしく、心に余裕を持って仕事をできる職場ながらも、この東京という都市は、人をどうしてもせかせかさせる気がします。
さらに毎日何時間もスマホを片手に過ごすと、日々の侘び寂びなんて1ミリも感じられないです。
そんな自分に気づいた時、日々のペースを落として、
今日の空をゆっくり眺めてみたり、
イヤホンを外して雨の音を聞いてみたり、
何も持ち込まないで30分は入浴してみたり、
意外とそういう、"何も消費していない"時間の中で、後々のクリエイティブな事は作られていくと思うのです。
YouTube、インスタ、Netflixと、消費することが生活のほとんどを締めている日と、
ジムに行ったり、文章を書いたり、語学の勉強をしたり、何か創造をしている日とでは、
圧倒的に後者の方が私は幸せです。
なんとなく最近つまらない感じがして、毎日同じ日々を過ごしている気がしたら、ぜひクリエイティブ=創造を生活に取り入れてほしいのです。
クリエイティブというと、なんだか音楽作りやアートなど、とても崇高で難しいものに感じてしまいますが、
少し凝ったご飯を作ってみたり、映画の感想を書いてみたり、クローゼットにある洋服で、いろんなコーディネートを組んでみたり、
誰かと話す事だって、会話を構築するという意味でクリエイティブだと思うのです。
そしてそのクリエイティブって、何も消費していない、なんだか"ほのぼのした時間"の中で作られていく。
そんな日々のスローでクリエイティブな時間を、生活に少しずつ増やしていきたい、そんなこの頃です。