5月4日(1996年) GET GOAL#14
福田選手の引退試合のMDPで、「心に残る9シーン」を投票で決めようという企画があった。
その募集記事を見て、すぐに頭に浮かんで応募したのがこの清水戦。
残念ながらチケットが取れずにテレビ観戦だったけれど、今でも忘れられない試合のひとつだ。
開幕前からの怪我のため、この試合がシーズン初出場だった福田選手。
当時は固定番号制ではなかったので、背番号は14。
後半からピッチに立つと、延長前半8分。
この日背番号9をつけた山田選手のクロスにヘッドで合わせてVゴール。
そのまま看板を飛び越えてサポーターの元へと向かった。
「最高の歓声で、いいグラウンドで、最高のチームメートで言うことないです」
ヒーローインタビューでの言葉は、サポーターや選手はもちろん、クラブスタッフや、グラウンドキーパー、レッズに関わる全ての人に幸せをもたらしただろう。
これ程までに鮮やかな試合の終わらせ方があるだろうか。
オジェック監督は
「ハリウッドの映画監督でも、あんな演出は出来ない」と言っていたけれど、
福田選手だからこそ成し遂げられる、最高のエンディングだったと思う。