Krogerが見る2023年食トレンド(アメリカ)
こんにちは、Kazです!
2023年も半分が過ぎましたが、今回は「2023年のアメリカの食トレンドはどんな予想がされているのか?」ということを『Kroger』という米国最大手の小売店が発表していますので、そちらを紹介しようと思います。(半分答え合わせ感覚ですね)
アメリカ向けに食品を輸出されている方々は知っていて損はないと思います!
では、早速いきましょう〜、
『Kroger』とは?
米国向けに食品を輸出されている方はご存知の方も多いと思いますが、「Krogerってどういうスーパー?」と思われる方のために少し補足しておきます。
『Progressive Grocer』というメディア企業が発表した『Ranking Top Food Retailers in North America (北米のトップ食品小売業者のランキング)』では北米で第4位にランクしています。
という事で、Krogerはアメリカでも最大規模の小売店と言ってもよいでしょう。
Krogerのアメリカでのポジションが何となく分かったところで、今回はそんな影響力のありそうな最大手が「アメリカの2023年の食トレンドはこうなるんじゃないかと思っています!」と発表していますので、せっかくなので見ていこうと思います!
4つのトレンド
Krogerは2023年の食トレンドに4つのポイントがあると言っています。
これだけでは分かりにくかったので、少し補足します…(あくまで僕の解釈ですのでご留意ください)
①全ての人を幸せにする味と食事
①は、記事の中では『全世代』といった意味合いで記載されていました。(アメリカは多様な人種で構成されているので『それぞれの食文化にあった味や食事』という意味合いもあるかもです)
②ホスト(もてなす側)の負担を軽減
②は、『ホスト』は一般的には『おもてなしをする方』を指しますので、「友人や家族などを招いてホームパーティー等をする際に、簡単に提供でいる食品(冷凍・インスタント・Ready-to-Eatなど)が伸びていくだろう」という意味だと読み取れそうです。
③食事を特別なものにさせる
③は、文字通りの意味ですが、ちょっと贅沢な食材などを指すイメージでしょうか。
ちなみに、③の記事の中に、興味深い情報がありました。(以下意訳にご留意ください)
という事で、『シーフード』関連は2023年も売上が伸びる可能性があると読み取れそうです。
④自分たちの伝統を祝う
④は、米国には様々な人種の人々が生活しています。
「さまざまな人種がいるからこそ、さまざまな食文化があり、それぞれに『美味しい!』と思ってもらえる食品が必要だよ」という意味かもしれません。
また、この4つのポイントに加え、Krogerの記事の中では「2023年は緩やかなインフレなので、出費を節約するために、家庭での食事が主力であるだろう」という意味の内容が記載されていました。
家庭での食事のための消費が増えることは、レストラン等での食事がそこまで伸びない可能性があると仮説を立てる事ができます。
コロナの期間中、日本だけでなくアメリカでも、レストラン等の飲食店関係は非常に苦しい状況だったはずです。
コロナ後も、インフレの影響で飲食店に行く回数が減るのであれば、飲食店関係へ輸出をされている企業の方々は厳しい状況が待ち受けているのかもしれません。
というわけで、今回は『Krogerが予想する2023年の食トレンド』をお届けしました。
小売店が発表する予想なので、小売店寄りの情報となっているのかもしれませんが、
インフレ状況による節約思考
引き続き家庭での食事が主力になりそう
シーフードの動向が良さそう
国際色豊かな食の提供が大事そう
Ready-to-Eat食などが伸びそう
など、アメリカの状況を少し垣間見る事ができたかなと思います。
現地の最大手企業が出している情報は、輸出をする上で知っておいても損はないと思いますので、一つの参考にして頂ければと思います!
という事で、今回はここまで…
もしあなたの食品輸出事業で「こういう所で困っている」「この課題はどう解決すればいいんだろう…?」「この件についてどう思いますか?」など、質問したいな、ということがあれば、ぜひお気軽にお尋ねください!
食品関連の海外新規事業立ち上げ・実行、日本・東南アジア・ヨーロッパ・アメリカでの営業戦略立案〜実行、各国への輸出規制調査等、経験し実践してきました(海外駐在経験あり)ので、貢献できることもあるかなと思っています!
では、みなさま素敵な1日をお過ごしください〜!^^
Kaz