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『普通の輸出』と『越境』の違い

こんにちは、Kazです!


色々な方とお話をしていて(輸出に携わる方々も含めて)、意外と「『越境』って何ですか…?」「『越境』って『普通の輸出』と違うんですか?」となる事が多く、その度に違いを説明しています…


既に『越境』で大きく稼いでいる企業が沢山あるにも関わらず、まだ「越境って何?」「聞いたことはあるけど、よくは知らないなぁ」という状態の企業が多いのも現状。



知っていれば事業を大きく伸ばせる可能性がありながら、『知らない』というだけで可能性を潰してしまっているのは非常にもったいないですよね。



という事で、今回の記事は、企業様の事業の可能性が少しでも広がればと思い、難しいことはできるだけ省いて、かなり簡単に『普通の輸出』と『越境』の違いを説明しようと思います。

(もうご存知の方は特に読み進める必要はないかなと思います!)



特に、この違いについて説明している記事も既に沢山ありますので(中国向けver.が多いですが)、そちらも一緒に見ながら、信憑性を確認してもらえればと思います、




『一般貿易』と『越境EC』

では、早速本題に入っていきます。


さて、冒頭で「『越境』って『普通の輸出』と違うんですか?」と言われることがあります、と伝えましたが、『越境』というのは基本『越境EC』を指し、『普通の輸出』というものはちゃんと表現すると『一般貿易』と表現されます。


結論、現時点では『越境EC』と『一般貿易』は違います。

「現時点では」とお伝えしたのは、今後規制変更がある可能性もゼロではないからです。


では、どんな部分が違うのか、分かりやすく違いを理解して頂けるように、ざっくりお伝えしていこうと思います。


フロー

大前提としてお伝えしておきたい違いは、『フロー』です。

この点を理解しておくと、今後本格的に越境ECに取り組む際、難しいことがあったとしても理解しやすくなるかなと思っています。


*筆者作成


*全てがこのフローの通りに当てはまる訳ではないです、

見て頂いて分かる通り、『一般貿易』の場合、中間に現地問屋や現地小売店が入っている一方、『越境EC』は中間に企業が入っていませんね、
(一般貿易は、問屋などが入らないケースもあります)


これが意味しているのは、『一般貿易』の場合は『BtoB』、『越境EC』の場合は『BtoC』ということです。

つまり『BtoB』≒『一般貿易』、『BtoC』≒『越境EC』というイメージです。


『越境EC』は、緩い

ここまでで、「ざっくりいくと、BtoB と BtoC の違いがありますよ〜」というところまで来ました。


これを、もっと深掘りして分かりやすく表現すると、「現状、『BtoC』(越境EC)は『BtoB』(一般貿易)よりも規制は緩い傾向ですよ」ということになります。




ここでは、「toC(最終消費者向け)である」という事がカギで、例えば、「自分が海外の家族や友人に何か荷物を送ったとき、そんなに厳しかったっけ?」と思い返すと分かるかもしれません。



もしプライベートで海外に荷物を送ったことがある方はよく分かると思いますが、送りたい物がその国に届けられない、ということはそんなになかったはずです。(国にもよりますが…)



その理由は、基本的に『小口貨物』と扱われ、簡単にいうと「個人消費分の荷物は、簡易的に輸入(通関)してあげますよ」という対応を多くの国がしているからです。



この『小口貨物』が『一般貿易』と比べて「どういう点が緩いのか?」という点をざっくり整理すると…

  • 本来はもっと細かい書類が必要なのに、不要だったりする

  • 本来は輸出する時に取扱免許が必要なものも、不要だったりする

  • 本来発生する関税が免税になる


など、緩いルールで輸出入が行われるのです。



また、本来は「この国では、この原材料を使用しちゃダメですよ!」とされてる原材料が入っている食品でも、その国に輸入できてしまうことが多い傾向があります。


まとめと注意点


さて、まとめに入ろうと思いますが、ここまで読むと「越境ECは緩いから、基本何でも輸出できそうだな」と思われるかもしれません…


確かに、『一般貿易』と比べると緩い基準で輸出できているのが現状ですが、「何でも輸出できる」訳ではないので要注意です。


国により規制商品は異なるので国ごとに確認が必要ですが、例えば『肉製品』『医薬品』『魚製品』などは多くの国で規制対象になっていることが多いので、要注意です。(『越境EC』でも輸出できない場合があります)


ここまでを通して、「小口貨物のように扱われるので『越境EC』は比較的緩い」という違いを分かって頂けたかと思います。


『越境EC』を行うときには、自社で全てを行う場合や、プラットフォームを利用して注文サイトを頼る場合、発送業務を外注する場合など、様々なやり方がありますので、もし検討される場合は自社の状況に合わせた『越境EC』の形を探っていってみてください!


という事で、今回は「『越境EC』と『一般貿易』の違い」を簡単に書かせて頂きました。

細かい点の違いはもっと様々ありますが、まずはざっくりと、この認識でいいのかなと感じています。


越境ECで稼いでいる企業も沢山ありますので、もし全く越境ECを知らないようであれば、あなたの会社の事業の一つの選択肢になることができればと思います!


では、今回はここまで、
素敵な1日をお過ごしください^^


Kaz

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