全ての苦しい人へ
ここにおられる方は思い出補正という言葉があることをご存知だろうか?
端的に説明すると昔の思い出が今よりも輝いて見えることだ。
今よりも大学時代、高校時代などの学生生活や上京する前の地元の方が楽しかったなんて思う人も少なくはないだろう。
私はその思い出に浸ることが悪いことではないと考えている。
過去にあったことを思い出し、自分の至らなかった事や「あの時、ああいう風にしとけば良かった。」
と思い返すことで、未来で同じ様な思いをしたくないのならその点を反省すれば良いだけだなのだ。
しかし現在は変わり続けるもので時には自分が望んでいない結果に終わったり、予想もしていないことが起きるのがこの現世(うつしよ)の常だ。
特に人の感情など自分一人ではどうにでもできるものでは無い。
もし仮にあなたに好きな人がいたとする。
素晴らしいことだ。
人を好きになれるあなたはそれだけで素晴らしい。
しかし、どう考えても相手にその気がないのであればどこまでも続く平行線の片思いだ。
その好きな人が他の人と結婚なんてしたらあなたは酷く傷つくだろう。
まるで刃物で心を抉られるようなキリキリとした痛みがあなたを襲うに違いない。
今のあなたには癒やされるものがないとしても、辛すぎると思ったとしても、人間というのは忘れる生き物だ。
結果的に時間が連れ去ってしまう。
今日もこの広い窮屈な世界で誰かが苦しんでいる、しかし、前を向いて歩き続ければどうにでもなるものだ。
大丈夫、あなたには時間が着いている。