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パラダイス・ロスト 柳広司著

ジョーカーゲーム、ダブルジョーカーときたらそりゃそうですよね。パラダイス・ロストですよね。

この本はこれまで紹介してきたジョーカーゲームシリーズの続編、パラダイス・ロストである。その他の続編でラスト・ワルツがあるのだがこれを紹介するのはまたその後にしよう。
ちなみに、最初からこの本を呼んでもなんの事やら分からないので、とりあえずジョーカーゲームから読むことを強くおすすめする。

大日本帝国陸軍異形の諜報集団、「D機関」で世界各地で暗躍する化け物たちの長がいた。結城中佐である。
この結城中佐も流石と言わんばかりの謎多き人物であり、彼が現役スパイだった頃に通常の人間では耐えられないほどの拷問を受けたにも関わらず、見事に脱獄するほどの怪物っぷりである。またこのシリーズでも度々出てくるスパイの3大原則「死ぬな。殺すな。疑われるな。」という教えも彼が施したものである。

しかし、その結城中佐の謎を暴こうとする1人の英国タイムズの記者なる者が彼を追う。
作中の豪華客船でのやり取りもジョーカーゲームの世界観が溢れ、とても面白い。

推理小説、スパイ小説好きにおすすめする作品だ。

PS この好きな本を紹介するシリーズはなるべくネタバレしないように書いているのですが、結構難しいですね。
コピーライターの方々には尊敬しかありません…。