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行動遺伝学とDestiny Plan・・・

昨日の「運は遺伝する」と関連する話?

昨日、「運は遺伝する」(NHK出版新書)を読んでの感想を書きましたが、本を読んだ後に思ったことは、デュランダル議長って間違ってないよなーとやはり思いました。
おいおい、デュランダル議長ってなんだよ、なんの話をしてるんだってことだと思いますので、少し解説します。
デュランダル議長はアニメーション作品『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する人で一応をラスボスみたいな方です。
ガンダムSEEDシリーズの第二弾(なんか外伝とかいろいろあるのでなんですが、テレビアニメとしては続編)でもともと遺伝子改良されて生まれてきたコーディネーターと普通に生まれてきたナチュラルとの戦争を描いたアニメです。その第二弾のDESTINYに「ディスティニープラン」なるものが登場します。こちらはウィぺディアから引用させていただきます(私ちゃんと一年に一回Wikipediaにちゃんと寄付してますから)。
「アニメ作中においては、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルにより提唱された社会システム構想として登場。
デュランダルは戦争の要因は自身への不当な評価や現状への不満であると考え、より効率的な社会システムの構築を目指していたものとされている。デスティニープランの施行下ではナチュラル・コーディネイターを問わず全人類の遺伝子を採集、解析し、各自の適正職業が選択される。そしてその解析結果は各自に伝えられ、最適職種に振り分けられるというものである。このシステムは基本的に強制であり、職業選択において自由意志は存在しない」とのこと。
劇中ではこれにむっちゃ反対する主人公側の陣営により完膚なきまでに否定され実際に運用されることはありませんでした。

これって、むっちゃ否定されることなのか・・・

さて、行動遺伝学的には人の適性は遺伝子によってだいたい決まっているということなので、遺伝子の持つ適性が合うことをした方がなんやかんやでしあわせやで・・・ってことが書いてあります。
また、本の中でも超監視社会、ディストピア的な社会になっちゃうんじゃないの?という話もありましたが、安藤さんはもっと楽観的に良い方向にすすむことを考えようって本の中では語っていました。
ちゃんと遺伝子を調べて適性にあったお仕事とか役割を得られるならば、それはそれで、よいことなのではないかな・・・ってわたしはおもったりするんですけどね・・・

主人公たちは自由意志を尊重すべきだ!といいますが・・・

主人公たちはこの「ディスティニープラン」に反対するのですが、主な理由は自由意志を無視して遺伝子で適性を決めるなんて!そんなのよくない!人は自分で自分の未来を決めるべきなんだ!という理由のもとに大反対するのですが、主人公(正確には前回の主人公で、途中から明らかに主人公の座を乗っ取ったんですが・・・このあたりもWikipedia等でしらべてください)のキラくんは唯一のスーパーコーディネーターという遺伝子的にパーフェクトな子で頭もいいし、顔もいい、運動神経もいいし、まぁスペック的にパーフェクトなんですよね。最初のアニメの最終はでラスボスと激しく死闘をくりひろげるのですが、ラスボスから「みんな君のようになりたいんだよ!」的なことを言われ「僕は、ぼくなんだ!」と回答しておりました。なんやかんやいって、高スペックな子なんです。そんな彼は信じたいのでしょう。人は努力すれば何にでもなれると・・・
これも本の中で語られますが、人は努力してもなかなか適性がない場合、成果が得られない、だから、自分の適性をはやく見つけて、その適性が活かせる環境に移動して、活躍しようよ、それが幸せだよということがかかれています。キラくんの考えはまさにリベラルな人たちの考え方だなと思い、デュランダル議長はまさに行動遺伝学的な考え方だったのかな・・・と
そして、社会的にはリベラルな考え方が今は主流なんだなと感じています。

まぁ人は決めてもらうほうが楽でいいとおもっちゃいますけど

とはいえ、この本の中では、適性を決めてもらえ!とは書いてはなく、自分で興味があるものが大体適正があるもの、それを遺伝子検査とかで裏つけしてみよう。もしくは遺伝子的にこっちのほうが向いているよと示唆はするけど、それをどう自分のものにしていくかは自分次第っていう感じで書かれています。だから、ある意味自由意志は奪われていないと思うのです。
人は自分で決めるよりも決められたことをするほうが楽でいいという面もあるし、気を抜くとこちらの方向に進んでしまうことはあるかと思いますが、適正のないことに時間を費やすもの勿体無いことですから、上手に遺伝子検査の結果等を使って、自分がたのしめる生き方を目指した方がよいのではないかと、この本を読み、ガンダムSEED DESTINYを思い出したという話でした。
たまにはこんな感じのことを書いてみるのもよいかなっと・・・
では、また!

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