【無料記事】1回中京5日目第11競走 第59回日刊スポーツ賞シンザン記念 予想



※レース概要

1967年に4歳(現3歳)限定・別定重量による重賞として、名馬シンザンを記念して創設された。シンザンは1964年にセントライト以来23年ぶりとなるクラシック3冠制覇の偉業を達成。翌年の有馬記念、天皇賞(秋)制覇を合わせ。5冠馬の称号を得た。同馬は1984年に顕彰馬に選出されており、京都競馬場には、その栄誉を称え銅像が建立されている。
本年は開催日割り変更に伴い京都競馬場芝1600mではなく中京競馬場芝1600mで行われる。
また1995年には外国産馬が、1996年からは地方所属馬が出走可能になった
ほか、2009年からは外国馬も出走可能な国際競争となった。

※コース概要

1コーナーと2コーナーの中間付近の引き込み線からスタートして200mほどで本線に合流、そのまま2コーナーをまわり向こう正面に入る。
カーブ自体は緩やかではあるが、スタート地点からの距離が短いため、外を
回りたくない外枠勢と有利な位置を取りたい内枠勢が絡み、前半ラップは
速くなることが多い。3コーナーから4コーナーにかけては下りながらの
スパイラルコーナーとなっており、ゴール前の直線は412.5mで半ばには高低差2mの登り坂が待ち受ける。
明確に息の入れられるポイントは無く、逃げ・先行馬には苦しいコースといえる。また差し・追い込み馬に関しては瞬発力勝負というよりも後半4Fの消耗戦に強いタイプが明確に好成績だ。

※好走馬の条件

前走マイル組優勢

前走の距離別成績は以下の通り。
1400m以下:2-1-1-36
1600m:7-8-5-54
1800m以上:1-1-4-13

以上の通り、3着内馬30頭中20頭は前走が本レースと同じ1600mだった。
また1800m以上からの距離短縮組は3着内率31.6%と高い率を誇っている。
逆に1400m以下からの距離延長組は成績がやや低調であり、割り引いて
考えた方が良いかもしれない。前走1400m以下組を精査すると、好走馬4頭中3頭が出走レース全てで1400mを使っていた。

前走掲示板以内

前走の着順別成績は以下の通り。
1着:5-6-5-49
2着:2-1-0-7
3着:1-0-0-7
4着:1-0-1-6
5着:0-2-1-10
6着以下:1-1-3-24

以上の通り、前走6着以下は好走率が低くなる。
勝ち馬の10頭中9頭は前走4着以内だ。前走で大きく負けた馬の
巻き返しは考え難いと見て良いだろう。

先行、中団からが優勢

今年のシンザン記念は、例年と違い中京競馬場の芝1600mで行われる。
直近で中京競馬場で行われたシンザン記念(2021年~2023年)の脚質別の
成績を精査すると以下の通り。
逃げ:1-1-0-1
先行:1-0-2-7
中団:0-2-1-10
後方:1-0-0-10
以上の通りだ。4コーナー7番手以内が3-3-2-16と前目に位置した
馬が好成績であることが伺える。前走の位置取り別成績をみると
より鮮明で、前走4角10番手以下は1-0-0-6と散々だ。
さらに連対馬6頭中5頭は前走で上り3F3位以内となっていた。
速い上りを使えるかはどのレースでも重要なポイントだが、中京競馬場の
芝1600mでは上り3Fも含めた後半4Fが速い末脚持続力型を狙い打ちたい。
また中京競馬場芝コースは、2023年夏から直線走路に鳥取産の野芝を
導入した。非常に丈夫な芝で先週の京都金杯を勝ったサクラトジュールは
馬場の内目を鋭く伸びて来た。三日間開催でレース当日は外目が伸びだす
可能性があるが、見た目以上に直線内側の芝のクッションは健在だ。
当日の馬場バイアスには十分に注意したい。

※注目馬

リラエンブレム

前走の京都新馬戦(芝1600m)は、好スタートから控える競馬。
3,4コーナーでは抜群の手応えでポジションを押し上げ、直線では
グングン加速し楽に突き抜けた。
母のデルフィニアⅡは欧州G1レースで連対実績があり
血統背景をみても重賞で通用する素質を持っているはずだ。

タイセイカレント

今回の舞台である中京芝1600m戦でデビューを飾った本馬。レースでは
鮮やかな逃げ切りを演じ、続くサウジアラビアRCでも2着と好走した。
満を持して出走した朝日杯FSでは大外枠からのスタートだったうえに
スローな流れも向かず15着と大敗した。度外視可能と思いたいが
直線走路ではまともに追えていなかったのは気になる点だ。
実績は上位と言えるが果たして?

アルテヴェローチェ

昨年のサウジアラビアRCの覇者。小頭数ではあったが、最後方付近まで
下げてから直線を豪快に追い込んでみせた。
続く朝日杯では道中がスローだったためか、かなり行きたがる素振りを
見せた。それでも最後方付近から追い込んで5着と、展開からすれば
負けて強しの内容だっただろう。
今回は中京芝1600mでは破格の信頼度を誇る川田騎手を鞍上に迎え
重賞2勝目を目指す。



※今回の予想印

  • ◎4番リラエンブレム

  • 〇8番アルテヴェローチェ

  • ▲2番タイセイカレント

  • △1番マイネルチケット

  • ×5番ジーティーマン

  • ×7番オンザムーブ

  • ×10番ゴールデンカイト

  • ×13番レーヴブリリアント

  • ×15番ウォーターガーベラ







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