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恋の矢は突然に

どうでもいい話です。(おことわり)
どうでもいい話だと思うけど、私、恋してしまったかもしれない。
恋する気持ちなどとうにどこかへ消え去ったと思っていたし、どんな感じだったかももう覚えていない。実に悲しいアラフォーだ。
辛うじて結婚はした。子供はいないのだからパパ、ママになることもないのだし…恋人的存在でいてもおかしくはないだろうけど、実際はそうでもなく、親友みたいな関係になりつつある。只々、居心地がよい。
妹が年甲斐もなくBTSにドハマり中だが、
「好きがあるって…、ええなぁ。」
とあたたかい目で眺めていた。確かに、BTSは気になって観たり聴いたりしてしまう存在ではあるが、わたしにとっては恋するほどではない。

先日、以前勤めていたところで知り合った兄さんから久しぶりに連絡があった。仕事の依頼だ。兄さんは看板屋を営んでいるので時々データを作ってくれと依頼がある。
「施主が『梨泰院クラス』のイメージっていうので…。」
何じゃその…何と読む?なんちゃらクラスとは?…と、全く知らなかった。
韓国ドラマは以前、『グッドドクター』にハマったことがある。かと言ってそれからずっとハマっているわけではなく、切欠がないと見始めない。BTSの一人が出演して、挿入歌も歌ってるんだと妹からおススメされ見始めた『花郎(ふぁらん)』はなかなか面白くてまさに今、鑑賞中だった。
『梨泰院(イテウォン)クラス』は『花郎(ふぁらん)』に出演してるパクソジュンが主人公のドラマだと知った。
パクソジュンについては無関心だったが、ドラマ半ばに来てじわりじわりと気になってきた。通常8割9割無表情なパクソジュンだが、ふわっと笑った時にできる目じりの皺が、やけにキュートに思えてきた。
BTS、花郎、梨泰院クラス…近頃、韓国づいている。

この際、お仕事優先だからと『梨泰院クラス』を見てみることにした。
前髪短すぎるやろ…とヘンテコな髪型に突っ込みを入れたのはすぐ忘れて、吸い込まれるようにハマってしまったのである。ビジネス復讐劇という話の内容も面白いが、もはやパクソジュンではなく、パクセロイに釘付けになった。『梨泰院クラス』の主人公、パクソジュンが演じている、パクセロイに恋している。←そんなアホな。
しかし、胸がキューっと苦しい(病気じゃないですよ)。寝ても覚めてもパクセロイのことを考えている。恋はしようと思ってできるものじゃない。突然、恋の矢が飛んでくる。昔で言うところの、ブラウン管の中の人にも恋ってできるものなのですね。
やることなすこと、なんてキュンキュンさせるのか。瞬く間に恋する気持ちが蘇った。いやぁ。こんなにハマってしまうとは、自分が一番びっくりです。我ながら何て感化されやすいのかと思う。音楽もグルグル巡って鼻歌っている。
「I can fly the sky 『うぉ!』  Never gonna stay 『うぉ!』」
と、ここしか分からないからここだけは叫んでいる。
もう、仕事のことはスッカリ関係なく鑑賞中である。
世間では昨年に話題になっていたようですが、一年越しで今、私の中でトピックです。

随分昔、『冬のソナタ』にハマり、「ヨン様~!」と顔を赤らめる女子の気持ちを全く理解できずに笑っていた私が、まさか。
でも、この胸の鼓動は間違いなく『恋』だと思われます。
ああ。こんな感じだった…と恋心を愛しく感じています。
人はいつでもいくつになっても恋できるんですね…。
失くしていなくてよかったなぁ…恋心。
もしかすると、ドラマをすべて見終わる頃には肌艶がキレイになっているかもしれません。
「パクセロイ~!」
はぁ。ため息。

知らない人も是非恋に落ちて欲しい。パクセロイ。実に、いい!

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