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【海外駐在】#8:帰国後の影響と感想
5年ほど駐在していましたが、駐在していた国は日本とは時差も少なく、1年に1回くらいは仕事でもプライベートでも日本に行く機会もあったので、とても懐かしいという感じではありませんでした。日本の情報も普段から入る環境でしたし、日本にいる人とのコミュニケーションもオンラインで可能でしたので。
とはいえ、普段周りにいる人は日本人になり、コロナ後もあって、少しだけ変化した日本に慣れるのには時間が必要でした。まずは1年サイクルを過ごすことは、いろいろと新鮮さを感じました。
駐在を終えて感じたこと
もっとやりたかったな、という想いと、次のチャレンジをしたいな、という想いが絡み合っていました。
コロナ禍だったこともあり、帰任時に全ての人と直接会って感謝を伝えることはできませんでしたが、それでも沢山の人からのありがとうをもらって嬉しかったです。駐在中は人の出入りをたくさん見てきましたが、結構ドライな感じでしたので、あそこまでお見送りしてもらえるとは思いませんでした。それくらい、少しでも現地に貢献できたのかな、と感じられました。
自分自身も様々な経験をさせてもらい、成長を感じられました。日本で1システムの担当であったら絶対に触れられなかった領域に触れ、知識とネットワークを手に入れられました。
また、スピード感も違ったと思います。駐在先は日本本社よりも小さい規模であったためか、その分小回りを効かせやすく、決める人が少ないのでどんどん進められる環境も良かったと思います。5年間で7,8年分の経験ができたのでは、と感じるところです。
総じて充実していました。駐在直後は嫌になって辞めたいと思ったこともありますが、それを乗り越えて立ち向かうことに覚悟を決められたことは良かったと思います。
逆に、帰任直後の役職やできる規模感/スピード感などのギャップから嫌になることもありました。ただ、そこは冷静になろうとしました。グローバル日本本社になる分、見える範囲は大きくなるので、それを動かそうとすると今までと同じと思っているのはおかしな話ですので。
駐在して現地のことが分かる数少ない貴重な存在である、と自覚をして、奮い立たせていました。あとはそのことを忘れないように、個別に現地と定期的なコミュニケーション取るようにしていましたね。
帰国後の生活の変化と学びの活用方法
金銭感覚が大きく変わりました。。駐在中は会社の支援で家賃や水道光熱費・通信費などを払うことがなかったので、またこれを自分で払うことを気にしないといけなくなりました。また、物価が異なるので、とても高かった日本のものが安いと感じて、ついつい買い過ぎてしまうこともありました。収支のバランスをまた日本の生活の時に戻すのに、数ヶ月かかったかと思います。
ただ、この実体験を通して、物事の高い安いが国によって異なることに気づきを得ましたし、それを気にして同じ日本円感覚でコミュニケーションするのは考えを狭めてしまうなと思いました。
お仕事面では、現地の状況や気持ちを大いに理解できましたので、日本本社から依頼や連絡などをするときに、そこを鑑みてもっと早めにメールしたり、内容を本社視点だけではなく現地視点も入れる事ができるようになりました。やることは大きく変わってはいないのですが、スムーズにコミュニケーションが進められるようになったと思います。
以上