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【仕事】#13:大手企業の力が弱まっている?

最近、ベンダー選定をしている中で、気づいたことをまとめておこうと思います。
ある大きめのSaaSの保守運用をベンダーにお願いしようと思い、5−6社を横並びで比較していました。様々なシステムの支援をしている大手企業から、その周辺システムに絞った中小企業などにお声がけをしてみました。
それぞれにメリット・デメリットがあったのですが、今の自社にとって相性がいいかどうかの見極めをしていきました。

今回は人財の観点で気づいた点をまとめてみます。

世の中の会社の数が増え、フリーランスや転職が当たり前になり、個のキャリア形成がトレンドになってきたからか、優秀な人が自分の力を遺憾なく発揮するにはもはや大企業ではない、と考えている人が多くなってきたのでしょうか?
比較的にかもしれませんが、中小企業にいる人は、広く深い知見を持って、日々力をつけているように見えます。対して大企業にいる人は、自分の領域の中で精一杯で、それ以上はチームワークの名の下に手出し口出ししないような動きを感じました。会社が守りすぎなのか、そういう考えの人が集まるようになってしまったのか。

私が事業会社のIT部門で様々なシステムの面倒を見ている立場としては、前者の人との方が境遇が近しく、共感性が高かったと思います。時に理不尽に自分の管轄を越えてやらなくてはいけないことも多々ありました。ただ、それを経験して知識やネットワークが広がったりといいこともありました。様々な知見を掛け算していけるようになり、自分自身の価値が高まっていくように感じました。
自分のことも振り返りつつ、ベンダー相手にコミュニケーションしていると、やはり前者のような経験値を持ったベンダーさんが伴走支援をしてくれると思いやすく、営業トークに乗っかりやすかったのかなと思っています。

改めて、大企業の中で狭い領域を担当することになると、今後のキャリアの伸ばしようも狭まってしまう?のかな、と個人的には感じた経験でした。もちろん狭い領域を極めていくスペシャリスト型の方もいらっしゃると思っていますし、そういう方達をとても尊敬しています。私はそっち向きの人間ではない自覚があるので、スペシャリストの人たちとタッグを組んで、全体をよくしていく導き手になれればいいかな、と考えているところです。
気をつけておかないといけないのは、スペシャリストと言っても、同じシステムを同じプロセスで長年続けていくようなスペシャリストではないと考えています。そのシステムやプロセスの改善を常に考えながら実行し続けることが大事だと思います。

このようなことを言いつつも、私自身はどっちかというと大手企業体質の会社に入社し、転職しても同じような会社にいます。そこで成長できる機会もたくさんあります。中小企業でITマネージャのポジションにチャレンジする道も探しながら転職活動したこともあります。
ただ、いわゆるSIerやITベンダーといった会社も多種多様になっていることを理解し、その中の人財も多種多様になっていることを理解した良い経験でした。盲目的に社名だけ見たり、公開情報だけを見たりして、目につきやすい大手企業だけに声がけするのではなく、視野を広めてみようと感じた良い経験ができました。

以上

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