【仕事】#6:英語での業務コミュニケーション
TOEIC720点前後、アジア地域に駐在5年の経験を踏まえ、シェアできればと思います。
・日常会話よりビジネス英語の方が簡単
たまに英語できる人から聞く話として、「日常会話よりビジネス英語の方が簡単」という意味がわかってきました。
ビジネス英語は、ある程度同じ単語・フレーズで回っていくと理解できたからです。そういうふうに仕事を標準化できたから英語も標準化できた、ということもあるかもしれません。PDCAサイクルを回す中で仕組みが構築され、やることが定常化してくると、日本語でも英語でも使う言葉は同じになっていくものなのかもしれませんね。
ただし、新しい領域やプロジェクトの話になると、新単語が出てくるもので、それが何かを日本語でも英語でも調べて理解して、使いこなす練習は必要でした。
・「意訳」することを覚えるといい。
日本語をそのまま英語にして話したり書いたりすると、どうにも難しい時があります。
日本語の文章をGoogle翻訳などの機械翻訳ツールを通すと、なんだかよくわからない英語になることは多々ありました。
そもそも日本語の文章がおかしいから、ということもあったのですが、日本語特有のハイコンテクストな部分が英語では翻訳不可だったからかもと思っています。
該当する英単語がなかったり、言い回しがなかったり。
例えば、「よろしくお願いします」なんて最たるものですかね。
あとは、その時しか使わないフレーズになって、自分で言った後に忘れてしまったり。。
話す以外にも、聞いたり見たりするときも同じことが言えると思います。
これに対してまず取り組めることとしては、自分が発信したい英語や日本語を、簡単な日本語に変換してから、中学生レベルの英語でアウトプットしてみることをお勧めします。
例えば、「調整する」。英語では、arrange, coordinate, adjust, organizeなどいろいろな単語が出てくると思います。これらを使い分けようとすると、話が全然進みません。厳密には使い分けた方がいいとは思いますが、ある程度似た意味であれば、どの単語でも受け手は理解してくれることが多いと思います。まずはこれと決めて使い回すことが大事と思います。
途中、つまらなくなること?もあるかもしれません。そう言う時は、翻訳した内容を少し崩した日本語にしてみるのも、より良いコミュニケーションする上で人間的でいいと思います。
例えば、「ありがとう」を「あざっす」的な感じですね。「そうだと思います」を「せやな」でもいいと思います。こう言うのも意訳の一つだと思います。
もちろんオフィシャルな場などでは十分調べてから使った方がいいかもしれませんがね。
これは言うことは簡単ですが、繰り返し練習して、どんどんスピードアップしていくような性質です。
・頭の中で図解する。
母国語ではない言語は、まずはゆっくりでも翻訳しないと理解ができないでしょう。
そこで、英語で聞く→頭の中で日本語に翻訳して理解する→日本語で返事を考える→英語で発音する の繰り返しになると思います。
この1サイクルを高速に時間をかけずに回せるようになっていくと、英語を聞いて英語で返せるようになるのかと思っています。
で、それをするための一つのテクニックとしては、絵や図へ翻訳することかと思っています。
テキストをテキストで翻訳するのもいいのですが、どうしても時間がかかると思います(左脳的な使い方)。なので、サイクルを高速にするには絵や図でぱっと見で理解できると良いです(右脳的な使い方)。または、そういった絵や図を脳内で動画再生することも有効かと思います。名詞・動詞・目的語をその単語→翻訳して理解していると、あまり生のコミュニケーションとは言えません。脳内再生することは個人的にとてもおすすめです。
・母国語は大事。
ロジックを組み立てるとき、母国語は必要不可欠になると思います。使い慣れた言語で考えた方が、考えがまとまりやすいでしょう。
また、細かい機微を伝えたいときにも、まずは母国語で考えるのがいいと思います。とりわけこの点は日本語がとても優位に感じます。
そういった配慮や尊敬などのマナーは、日常生活の中でよく見る光景ですからね。
滅茶苦茶な日本語で、日本人にも伝わらない/伝わりづらい言葉使いでは、英語にしたところでそう変わりません。まずは母国語でしっかりとコミュニケーションとれることが大切です。
・プレーンEnglishの方がいい。
少し前の話と被るところもありますが、
ビジネスの場では、受験英語で覚えた難解な言葉やフレーズを使うよりも、中学生レベルでやりとりした方がいいのでは、という自説があります。
結局、難解なものは伝わらない/誤解を与える可能性があるからです。もちろんより適切な細かい意味合いを伝えるために、そういう言葉を選ぶこともあるでしょう。ただし、向こうもこちらがネイティブとは思っていないので、その辺りのブレは吸収してくれるでしょう。むしろ変に難しい言葉を使って、「おっ、こいつ英語できるのか。じゃあ、こちらもネイティブ英語でいけるな。」となってしまうと、コミュニケーションに課題が出てきてしまうかもしれません。
そもそも、難しいことを難しくいうことは簡単なのです。難しいことを簡単にすることは難しいのです。後者のことをできる方が能力値が高いと思っておいた方がいいと考えています。
英語がある程度できるようになってきて、英語力よりもコミュニケーション力だな、と強く感じました。言語は違えど結局は同じ人間ですからね。
まだまだ英語力は発展途上とは思っているのですが、抵抗やアレルギー的なものは無くなりました。なんとかなる、というおおらかな気持ちを持てるようになりました。
今まで日本語という狭い世界で生活していたことが、一気に広い世界に飛び込めた気がします。その分、知識や知恵・人脈の幅も広がり、大袈裟ですが人間としての器も広がった気がします。
以上
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