巡礼=人生。
こんばんは!ゆきひとです。
今日も昨日に引き続き、スペインでのサンティアゴ巡礼についてお話をしていきたいと思います。四国にある、お遍路という名のお寺を巡る日本の巡礼をご存知でしょうか。私もいつか歩いてみたいと思っているのですが、なかなか機会がなく挑戦できずにいます。いつかは、歩いてみたいと思ってます。私が歩いたスペインでの巡礼の道は、Camino frances と言うフランス人の道とも言われております。その他、たくさんの巡礼が存在しており、各道それぞれの見どころや、特徴があります。フランス人の道で特徴的なことといえば、総移動距離は約800キロ、その道中には、スペインを代表するカテドラル(キリスト教カトリックの大聖堂)が2つもあり、かなり見どころのある旅となっております。
ブルゴスのカテドラル
レオンのカテドラル
800キロを歩くのに要した時間は約2か月弱、1日に約25キロ程度を歩きつつ、大きな都市では観光をし、小さな町で祭りがあるとけば、ちょっと長めに滞在したりなど、その日の状況に合わせて歩いたり、休んだり。歩いたり休んだり。特に縛られるものもないので、自由気ままに旅ができます。
自分はこの旅に関しては、一人で行っていましたが、友達と歩いている人、彼氏彼女と歩いている人、家族で歩いている人などたくさんいました。正直カップルで歩くのはあまりお勧めしません。正直かなりきつくなる時もありもあります。一緒に歩くのも嫌になることもあるかもしれません。友達と歩くのもあまりお勧めしません。人にはそれぞれのペースがあるので、その日のゴール地点を決めておいて、歩いていくのが良いかと思います。
しかし、
もし、一緒に歩ききることができたのであれば、その絆は今までよりも確実深くなると思います。ともに苦しい思いをし、ゴール地点で同じ喜びを分かち合うことができる。普通に生活をしているだけでは、体験できない経験があります。
私が友達になった韓国人は、私と離れて歩いている間に、偶然一緒になった中国人の女性とお付き合いをすることになったそうです。
国が違えど、文化が違えど、同じ苦しみを味わい、助け合いながら歩いたからこその出逢いもあるのだと思いました。
一人で歩いている時は、ほとんどが孤独の時間です。日々ニュースを見ていると、大人同士のいじめや、学校内でのいじめなど、暗いニュースが多く出ています。孤独を経験したからこそ、人は強くなれる。周りの人の大切さを知ることができる。当たり前のことに感謝をすることができるようになる。
たくさんの人が、いじめなどで命を落としたり、精神的に弱くなってしまったりすることがあるかと思います。それは、その人が弱いわけではなく、その人が孤独を経験し、強いからこそ。抱え込んでしまうことなのではないでしょうか。私はそう思います。
もし人生に疲れた、周りの人間関係が辛いと悩んでいる人がいましたら、ぜひ巡礼に行ってみてください。たくさんある一人の時間は、多くのことを巡礼者に気づかせてくれます。
巡礼路は人生と同じようなものだと、私は歩ききった後に感じました。
前を向いて歩き、時には隣を見渡し、誰かとの足並みをそろえる。時には、自分で選択した道をただひたすらにまっすぐと進む。
道を間違えたような気がすれば、立ち止まって振り返り、今来た道を振り返る。時々後ろに戻るようなことはあったとしても、必ず前に進むタイミングはやってきます。
時には、周りの人に助けてもらい、時には自分の力で切り開いていく。
何年も前に挑戦した巡礼を振り返った今でも、あの時に考えことを振り返ると、前に進む勇気が出てくるような気がします。
人生=巡礼。
まだまだ、先は長いですが長い巡礼路をゆっくりと進めていけたらいいなと思います。
先は明るい。最後の目的地 Santiago de compostela