見出し画像

「おこられてもいいよ」と娘に言ったら、「うれしい」と言われた話

こんばんは。今日もお疲れさまです。

今日はシリーズではなく、日常の一コマを。


32歳児、繊細ちゃんを育てる

2歳の娘を育てています。
1歳7か月の時に、迷いながら保育園に入れました。
家で見ることもできると思って、在宅ワークにしていたのですが、娘がいろいろなことにとても興味を持つタイプ、そして人(特におともだち)がだいすきなタイプだったので、
きっとずっとわたしとふたりで家にいるより、保育園に行った方がいい
そう思って、近くの小規模な保育園に行かせることにしました。

入園してから1年以上がたち、分かったのは、娘はかなりの繊細さんだということでした。
個人懇談の時に聞く娘の姿があまりに家よりいい子過ぎて、ちょっと違和感は覚えていたのですが
たとえば、最近では自分は怒られていないのに、お友達が怒られているのが辛すぎるよう。(叱られたお友達は引きずっていないような日常のこと)
入ってからずっとコロナ禍で、通常の環境での保育ができないことも関係しているように思います。
「こわいからいかない」と主張するようになりました。

2歳児との対話


娘とこれからどうしていくかは目下私の最大の悩みなのですが
とりあえず、娘とお風呂で話しました。

「保育園こわいの?」
「こわいの。もういかないの」
「なにが怖かったの?」
「○○くんおこられた。○○しぇんせいおこったの。」
「そうか…でも、娘ちゃんは怒られてないんじゃない?」
「(娘)、おこられてない。でもこわいの!もういかないの!」

おー、!、でた。
このモードに入るともう何を言ってもNGなので、とりあえずお風呂から上がる。
娘と自分の仕度を整えつつ、再度、

この子がこわいと言っていることを、まず信じてみよう
と自分自身に確認しました。

お母さんと離れたくないから言っている
保育園より家の方がラクだから言っている


何回も聞いたし、娘にそういう思いが全くないとは思っていない。
そしてたぶん、娘の先生は大人が見て「そりゃ怖いわ」と思うような怒り方はしていない。
必要な叱りをしただけだ、と感じる。(しかも娘にではない)

それでも、娘が今こわい、という表現で伝えてきている気持ちを、
そうなんだ、とそのまんまのかたちで、一度受け取ってみよう、
と思いました。

受け止めて、さて、
なにを娘に伝えようか?

場所を寝室に変えて再度、対話。

「娘ちゃんさぁ」
「なーに」
「怒られるの、イヤだよねえ」
「ヤダ」
「怖いもんねえ」
「うん」
「でもさあ。怖いんだけどさあ、怖いんだけど、でも…」

「怒られてもいいんだよ」
「・・・え?いいの?」

「うん。怒られてもいいよ。保育園で、失敗しちゃってもいいよ。
先生に怒られてもいい。間違えても、ごめんなさいしたらいいんだもん。
先生に怒られても、保育園で失敗しても、
まま、娘ちゃんのことだいすきだから。
絶対だいすきなんだよ。」

「……うーーーーーん…」
としばらく考えている風の娘。
しばらくしてから、

「・・・おこられても、いいの?」
「うん、いいよー」
「おこられてもいいの?」
「うん、大丈夫だよ」
「おこられても、いいの?」
「うん、いいよ」

「・・・おこられても、いいの!まま、ありがとう。(娘)、うれしい!」

そう言って、5秒後にはすーーーー…っと眠ってしまいました。

娘の様子から、ちゃんとわかったんだ、届いたんだと理解すると同時に
この子はずっと、おこられてはいけないことが、怖くて仕方なかったんだ…と思うと、その夜はわたしが泣けて仕方ありませんでした。

「おこられてもいい。」あなたも、わたしも。

「怒られている」時に感じる「怖い」気持ちと、
「怒られてはいけない」と思いながら、常に緊張して生活し、怖いと感じていることは、全然別のことだと思います。
そして娘はどうやら、後者の気持ちが大きかったようでした。
(次の日に起きてきても、「おこられていいんだよね、まま!」とにこにこしながら言ってきていました)

これはきっと、本人の性質もあると思いますが、わたしの 

外ではちゃんとしてほしい、人に迷惑をかけないでほしい、いい子でいてほしい…


というどこか強迫めいた思いが、言葉にしない分、ダイレクトに娘への態度に現れていたんだろうなぁ…と感じました。
もちろん、人に迷惑かけない方がいいけれど、躾は大事だけれど
まだ2年しか生きていない子に 失敗せず 怒られず いい子で生きていけなんて…
文字に起こせばこんなにも無茶なのに、
私自身の「人に怒られたくない」「迷惑をかけたくない」という強い思いで、娘を呪っていたのかなぁと、
変わるべきはわたしだわ…と 深く反省した出来事でした。

プレッシャーは減ったようだとは言え、娘の怖い気持ちがなくなったわけではないし、これからどうしていくかはまだまだ、継続審議ですが…
とりあえず、

怒られていいよ。一緒にごめんなさいしよう。
失敗してもいいよ。だいじょうぶ、一緒にいるからね。

娘も私も、
怒られても、失敗しても、ほめられても、できてもできなくても、
そんな自分の存在を喜んで、OKを出していけるように。
相手の存在を尊重していけるように…まだまだ子育て2年生、先は長い。

いただいたサポートは、記事の書きあがりを待っている娘となにか楽しいことをさせていただきます。本当にありがとうございます。