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AI時代の子育て と 予測不可能性


「子育てとは、一つのいのちの世界を開き育むこと」として、一つのいのちのポテンシャルをどの様に広げ育んでいけるのか、という試みとしておこなってきました。


様々な予測計算の正確性が高まるAIの進歩と普及が進む中では、皮肉なことのように思えますが、世界はますます予測不可能性というものを認識し始めています。そして、この予測不可能性をどう扱うか、という部分にAIとは異なる人間の判断力と創造力が求められているのです。


ビジネスの世界では、こうした予測不能性や複雑性を前提とした戦略の建て方が重要視され始めてきています。VUCA (Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧))という絶対的なまでの不確実性を考慮した上での作戦計画を行う軍事用語の流行が、その実態をよく表しているでしょう。不確実で、見通しもつかない、複雑で、予想外なことが常に起きるということを、当たり前として受け入れた上で生きていかなければならない世の中が到来したのです。突如として、日常が一変せざるを得なかったコロナ禍の真っ只中にあって、このことはなお一層の実感をもって私たちに迫ります。

一つのいのちの中に埋蔵されている可能性をどの様に大切に開き育めるのか。AIがどんどんと進化する時代だからこそ、人間のポテンシャルとは何か?何が可能か?がますます問われていくでしょう。

人新世といわれる時代に、自然、環境、世界、宇宙を、どの様に消費するのかではなく、どの様に豊かにしていけるのか?


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それぞれの親が大きなヴィジョンを描きながら、子どもたちを育てていくことが、未来を創っていくのだろうと思います。こどもは、学校で過ごす時間よりも、それ以外の時間の方が多いのですから、親のヴィジョンが要です。予測不可能な時代のこどもたちが求められるのは、国が引いた線路の中のシステムに乗った知識の詰め込みではなく、


想像を広げた中から生まれる独創性、

一つの線路から外れた新たな価値を生み出す力です。


予測不能な未来に生きる子どもたちは、どの様な状況下でも、クリエイティブに向かっていける力が求められていくことでしょう。


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