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2021/10/02 いきなりリンゴパン

晴れ。暑い。

いろいろ頭にくることがあり、それを考えているとさらに別の(過去の)腹の立つことが次々とよみがえり、完全に悪循環。
これはいかん、落ち着こう、ということで、大好きなチェリストのカンタさんのCDを聴こう。

1987年から1988年という古い録音のハイドンとボッケリーニの協奏曲のアルバム、それと10年ほど前のバッハの無伴奏チェロ組曲が全曲入った2枚組アルバム。
長い年月、ひとつのことに打ち込んできた人の歴史を思う。
今月来月と出演するコンサートが予定されているというカンタさん、行きたいな、生で聴きたいな、あの囁くような甘いピアニッシモ。

昨日、hataoさんが配信の中で口にしていた「この人生で」という言葉を思い出し、じっと手を見る。
語学の勉強が趣味のhataoさん、4か国語を自由に操ることをこの人生で達成したい、というような話だった。

2つ残っているブラムリーアップルをどうにかしなくては、ということで、1つをパンに、もう1つは発酵を待つ間にこんどは趣向の違うジャムを、と思ったのが運の尽き。

ジャムは先日も作った基本の配合のうちグラニュー糖の一部を、持て余しているプリンタブレットにして、カラメル風味にしようと思った。
プリンタブレットはこういうの。

ところが、計量しているうちに、プリンなんてもうそうそう作らないし、全量プリンタブレットにしよう、と、つまりは魔がさした。

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結果、にがーい、真っ黒、これは大失敗。
あわてて蜂蜜を足してみたけれど焼け石に水。
ミルク風味を足せばいいのかな、と思ったけどコンデンスミルクも生クリームもないのでそのうちにやろう。えーと、気が向いたら。

パンのほうはこれまた思い付きで、切っただけの生のブラムリーをグラニュー糖をまぶしただけで、いきなり団子の要領でパン生地で包んでみた。
いきなり団子はこういうの。

ものの10分で煮崩れるリンゴなら、15分焼いたら勝手にジャムパンになる?かどうか試したかったのだ。
クランブルかクッキー生地でも乗せるとよさそうと思ったけど、パス。(してよかったよ)
焼成前にすでに水分がしみだしていて、どうも成功する気がしなかったが、包んだままでは爆発?しそうなので、十字の切り込みを入れた。

あははー、こんなんなった! 噴き出しているよ!

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切ってみましょう。

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確かに崩れてどろどろだけど、かなり酸っぱくてジャムパンじゃない。
ブリティッシュベイクオフだったら、さんざんこき下ろされるところだった。
流れ出た水分が底で飴状になったところはおいしかった(苦笑)

まあでも、手を動かしていると少し頭がすっきりしてきた。
この世にカンタさんのチェロがあって、自分に手仕事の習慣があって、よかった。