危機的状況にある不登校っ子の自信の回復のために
12/1(日)、まつど市民活動サポートセンターで「みらい会議」が開催され、千葉松戸【不登校×不登校 つながる派遣プロジェクト(仮)】のプレゼンをさせて頂きました。
ポスターも出展しました!(左のポスターは私が娘と娘の友人と動かしている団体のものです)
私が期待を込めて予想していたよりもびっくりするほど多くの方が興味を示してくださり、応援してくださり、ポスター部門では3位を、応援メッセージ部門でも3位をいただくことができました。
プレゼンなど、ほぼ学生時代以来で落ち着くことに全力を注いだ感じ…でも、短くまとめたのでわかりやすいかなと言うのもあり、備忘録としてもここに載せておこうと思います。
みらい会議プレゼン
こんにちは。千葉松戸【不登校×不登校 つながる派遣プロジェクト(仮)】の発起人の麓と申します。
このプロジェクトは不登校の中高生のスキルと、不登校の小学生家庭のニーズをマッチングして中高生を派遣する、というものです。
私の自己紹介はこんな感じです。なによりも子どもたちの不登校サポートが大切だと考えて動いています。
さて、全国的にも不登校の子が増えていると騒がれていますが、松戸の不登校っ子の数はこれです。不登校がぐんと増えるとされる中学生は437人、市内20校、各学年に6~7人いることになります。
ただ、この数字は、国の基準である「年間30日以上休んだ子」の数です。ここにイレギュラーな登校をしている子は含まれていません、保健室登校や給食だけ、放課後だけの顔出しなどは出席扱いになります。なので、実態はもっと多いかもしれません。
さらに、高校生の数は市からは聞くことができませんでした。文科省調査のものは見つけることができましたが、高校の不登校っ子は中退することが多いですし、そもそも進学しなかった子は数字には表れません。
高校生年代のセーフティネットが少ない、弱いと感じることも、このプロジェクトを立ち上げた理由のひとつです。
不登校っ子はこんな段階を踏んで元気になっていくように感じます。矢印は一方方向ですが、実際は行ったり来たりします。リハビリ期にたどり着いて、なにかをやり始めるまでの期間も個人差が大きいです。
我が家の例を挙げると、一番短い子で不登校生活開始から1年ほどでリハビリ期へ抜けています。でも5年経ってもなかなか動き出せない子もいます。周囲のおとなは「しっかりと待つ」というのが正しいというか近道です。
子どもは必ず動き出します。その動き出しをサポートしたい!と言うのがこのプロジェクトです。具体的にはこの期間をサポートします。
どうやってサポートするかと言うと、不登校の中高生のスキル…ゲームが得意とか、算数が得意だったとか、家事ができるとか、なにかしらあります。そのスキルと不登校の小学生家庭のニーズ…閉鎖的になってしまう悩みや、ゲームも誰かとしたら楽しいかも?とか、出かけたくないから家に来てくれないかな?とかをマッチングして派遣します。
行き来の負担が少ない範囲として松戸市内に限ることを想定しています。
派遣された中高生には、出来れば最低賃金以上で報酬を発生させたいと考えています。このプロジェクトは「不登校経験を強みにするバイト」でもあります。報酬を発生させたい理由はこれです。
不登校っ子の自信は危機的状況にあるからです。
「学校に行く」という、みんながフツーにできることができない、という一点においてでも、不登校っ子の自信は大きく削られています。毎日毎日指の間から砂が漏れるように自信が削られていきます。
不登校生活が長期化すればするほど、年齢関係なく、不登校っ子の自信の状態は危機的です。
自信がないと、動き出せません。やっと動き出せてもその一歩を過小評価して落ち込んでしまいます。また、小さな傷つきが決定的になり、また充電期に戻ってしまいます。次回の動き出しが億劫になったり、出来なくなったりします。
全てのカギは「自信の回復」にある。行動を起こすのも、傷つきを回復するのも、充電を早めるのも、自信さえあればできる。
このプロジェクトのミッション、成し遂げたいことは不登校っ子の自信の回復です。派遣前のヒアリングも、派遣後の報酬でも、彼らの自信を取り戻したい。
派遣が成立すれば、中高生は「役に立てた」という大きな自信の上乗せができます。小学生には「会いに来てくれるひとがいる」という自信につながります。
報酬も大きな意味を持ちます。自分の価値がお金で表されるのは強い自信になるものです。また、社会から外れていると感じている不登校っ子にとって、経済社会の一員になることも大きな自信につながると思います。
プロジェクトの説明は以上です。
これからやっていくことは、大きく3つです。中高生へのヒアリング、小学生家庭へのヒアリング、それからプロジェクトが自走できる収益モデルの構築です。
課題やニーズを掘り起こしていくことで、出来ることも見つかっていくと考えています。ご協力いただける方いましたら、よろしくお願いします!
Facebookでグループページを立ち上げています。ご興味ある方はお気軽にご参加ください!
ありがとうございました!!
このプロジェクトの情報発信はこちらです↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?