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泣く子も萌える墨香銅臭先生のデビュー作がめちゃくちゃ面白かった件
猛暑の時期を過ぎたせいか、集中力が戻ってきました。9月に入ってから、溜め込んでいた小説やアニメを少しずつ消化しています。
『クズ悪役の自己救済システム』
連休中は、墨香銅臭先生原作のアニメ『クズ悪役の自己救済システム』を一気見しました。いま2周目なんですが、これ毎日見たいな。笑いと萌えの爆弾がひょいひょい投げ込まれるので健康にいいです。きっと昨日より血液サラサラになってる。
原作小説の原題は『人渣反派自救系統』。
略称は「渣反(さはん)」「svsss」です。
思ったよりBLだった
主要キャラが2人います。
沈清秋(シェン・チンチウ)と、洛氷河(ルオ・ビンハー)
公式カップリングは、氷河×清秋。
弟子×師範という関係性です。あっあっ年齢差…
中国のBL小説は、映像化の際、諸事情によりBL要素が薄くなるのですが、それでもかなり強いBLみを味わえました。分類はブロマンスなのでしょうけど、どちらのキャラも女の子に興味なさげなので、そういうところも楽しかったです。
【あらすじ】
小説読みのオタク・沈垣は、エロハーレム小説「狂傲仙魔途(きょうごうせんまと)」の結末に怒り、肉まんを喉に詰まらせてしまいます。
沈垣が倒れたあと、沈垣が残した書き込み(小説の作者へのアンチコメント)に対して、謎のシステムが発動。
目を覚ますと、小説の世界に転生していました。
しかも、よりにもよってクズ悪役の「沈清秋」。主人公・洛氷河に100倍返しで復讐され、作中最も悲惨なENDを迎えるキャラです。
戸惑う彼の前に謎システムの謎モニタが出現し、「文句言うならお前がやれ。三流小説を名作に変えてみろ」と命じられます。
拷問死ENDを変えるため、生まれ変わった沈清秋は、必死で奮闘していくのですが……? というお話。
沈清秋(シェン・チンチウ)
悪役なんだけど名前は綺麗だし、すっげ〜美人です。
少しだけ困り顔してる時とか、色気ぷんぷんしてるのな。
弟子がいっぱいいて、みんなからは「師尊」とよばれています。ちゃんと実力もあるので、弟子を守るために行動する姿は漢気があってかっこいいです。
ちなみに3話では妖魔に着物を剥かれています。なぜか沈清秋だけ脱がされている(日本のBLならわかるけど)。肩と胸鎖乳突筋まで美人です。
中の人の性格が素直で優しいから、いろいろ悩んだり困ったり喜んだりするたびに表情がくるくる変わります。うるわしの美形だけど表情がどちゃくそ可愛いので、顔から目が離せない。
弟子に向ける微笑みは麻薬だし、BLフラグの一級建築士でもあります。すっごい優しくて気の利いたフォローを入れたりするからね。
数々のフラグを立ててくれますが、年若い弟子に恋愛感情を抱いてるとかではなくて、シンプルに慈愛というか、善の心で動いてるだけ。そら恐ろしいです。ツッコミ属性なのに、自分に向けられる感情には疎いとか、どんだけ美味しいのよ。
不憫な弟子の境遇に我慢ならず、どうにか助けようとするのですが、「キャラ崩壊(OOC)」を招く行動はシステムに止められます。
どこかへ逃げるのもダメだし、笑顔だって迂闊に見せてはアウト。キャラ崩壊でシステムに減点され続けると、死んでしまうのです。(キャラ崩壊は許されないけど名作に書き換えろって、無茶振りのレベルが高いよ…)
頑張って生きてくれよな!
洛氷河(ルオ・ビンハー)
小説世界における、本来の主人公です。
沈清秋に弟子入りしますが、酷い折檻を受けていて、ボロ雑巾状態で登場します。兄弟子の明帆にはいつも虐められていて、ひたすら不憫。
不憫だけど、主人公効果で不死身な上、登場するとピカ〜って光ります。
元の小説によれば、彼の中に眠っていた魔の力が目覚め、どかんと闇堕ちしてハーレムを築き、沈清秋に壮絶な復讐を遂げる予定です。
ところが、さまざまなイベントを経験するうちに、本来のストーリーが変わりはじめて、BL方面のフラグがぽこぽこ生まれます。
(というか、沈清秋が無自覚にフラグ作ってるんだけど)
「師尊が僕だけのために教本をくれた!きゅん!」
「師尊が僕を見てる!期待に答えてみせます!」
「師尊が僕を庇った?優しい!生涯尽くします!」
「お粥を召し上がる師尊かわいい〜!好き!最高!」
口を開けば師尊師尊、師尊のことでいつも頭いっぱい。
子犬のような目で師尊を慕います。わん。不憫だけど不憫じゃない。闇堕ちの可能性が常に大口開けて待っている、利発で危険な年下わんこだった。
いたいけな子犬からどんどん成長していく姿が見れるので実質無敵では。
はわわ、これからどうなっちゃうの〜?
おすすめシーンは、師尊にお粥を食べてもらうところです。かーわいい。
個人的にピックアップしたいところ
明帆(ミンファン)の今後が気になります。良家の子息であり、沈清秋に優遇されてきた彼は、主人公をいじめる中心人物でした。ひたすら嫌われ役。
しかし転生後の沈清秋は、バッドエンドを回避するために、明帆ではなく洛氷河を身近に置きます。そのせいで、明帆とは距離ができてしまいました。
師の寵愛を失った明帆は、どうなるんだろう?
彼はこの先も心を入れ替えないままなのか〜?
いじめっ子だし、ろくな努力もしないので、何があっても自業自得ですが、更生の機会は与えられるといいな。まわりから人がいなくなって、ぽつんと一人で稽古をするシーンが無常感に満ちてて、セリフもないのに見入ってしまいました。
理由なき転生より、特有の原因や理屈があって転生するほうが好きなのですが、
転生した時のあれこれがすごく意味深でした。転生者ナンバーは「002」だったし。あの謎システム……そもそも誰が採点してるんですかね
第1期は、ほんの導入部だと思ってるので、早く先が知りたいな〜
原作の日本語版は、プレアデスプレスさんでの配信連載が決定しているようです。吹き替え版の放送にあわせて情報が解禁されていくのでしょうか。わくわく。
【2023/9/21追記】とか書いてたら告知が出ましたね!
わーい楽しみだ!
【新連載】
— プレアデスプレス (@PleiadesPress) September 21, 2023
『#人渣反派自救系統
―クズ悪役の自己救済システム―』邦訳版小説
(墨香銅臭)
連載開始日が決定しました!
翻訳:呉聖華
イラスト:さくらもち(@skrc_OvO)
監修:動物、沼落とし妖怪
11/9(木)より
各電子書籍ストアにて配信開始!
(以降、毎週木曜日配信予定)#中華BL #さはん pic.twitter.com/xzayY9Igyh
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