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本のある空間@禅寺 人々が集い学ぶ場所

小旅行で体験したのは、宿坊だけでなく禅寺の中にある世界観。

その寺は、まさに活きていました。その場所が一つの生き物のように呼吸をしている感じがしましたし、一つの生き物のように感じたのに、無数の命が集まっているようにも感じるのです。静かに時が流れていて、ありとあらゆるものが、そのものらしく自分らしく時を刻んでいて、それぞれが呼吸をしているような感覚もありました。

この感じは、何なんだろう・・

広い敷地の中にある図書室に足を踏み入れてみると、何代も前の住職から引き継がれてきたのであろう数々の本たちが、そこにはありました。

仏教関連の本はもちろんのこと、茶道の本、科学の本、美術の本、民俗学、昭和初期の頃の教科書、音楽、工芸、保育などなど。たくさんの本が自由な感じで並んでいるのです。

椅子と机が置いてあり、暖かな陽が差し込んでいる。

ああここは、誰もが自由に学べる場所なんだ。

今回の小旅行は、禅寺(曹洞宗)でのリトリート企画。お寺の敷地を自由に散策しながら自己と向き合うというワークショップの時に、私が最初に入った場所が図書室でした。

図書室は、周囲の雑木林と不思議な一体感があって、そこにある様々な本たちがまるで森の木々のような、そんな気がして、私はその場にずっと座っていました。


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