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お寺で経営しているcafe&花屋さん

学びの多かった小旅行から、お寺さんで経営しているカフェのお話です。

先日、東京都内にある曹洞宗のお寺で、焚火リトリートに参加してきました。
お寺の広い境内には、宿坊や茶室、図書室やお香を作る場所、雑木林、池などがあり、都会の中にありながら その空間は静寂に包まれていました。

宿坊で運営されているレストランもあり、予約のお客様で賑わっていました。お寺とあって内容は精進料理なのですが、ストーリーのあるメニュー構成が魅力で、彩りも美しく、心和む空間が人気の秘密なのかなと思いました。

様々な人が訪れ集う空間として賑わうお寺は、古き良きものが繋がれているとともに、新しさもあり、地域の人々からも愛されている理由がわかったような気がしました。

何と、そのお寺さんには、実は直営のカフェまであったのです!
門から外に出たすぐ隣に小さなカフェがあり、ウインドウから中を見ると色鮮やかな生花がたくさんあります。

お店に入って見ると、カウンターと、その奥に5席くらいの椅子とテーブルがある空間があります。一杯ずつ丁寧に入れてくださるコーヒーに、焼き菓子も売っていて、小さくてシンプルなカフェでありながら、居心地がいいのです。

とても深い豊かさを感じられる気の流れのようなものがあり、不思議と癒されます。

たくさんの生花の秘密がわかったのは、カフェの中に入ってからでした。そこは花屋さんも兼ねているカフェだったのです。

お寺の敷地内で育った花を、お墓参りの方が買い求められたり、仕入れた生花と組み合わせて洋風のアレンジメントを作ったり、アレンジで使った残りの素材や切り落とした小さな枝や花は、さらにミニサイズの花瓶に生けて宿坊に飾ったりして捨てることなく活用しているのだとか。

また葉っぱも花びらも、販売で残ったものは乾燥させてお香を作る材料になる。持続可能な環境に優しいその仕組みや、そこで生き生きと仕事する人のマインドそのものが、豊かさの空気感を創り出しているのだなと納得しました。

この考え方は、きっと精進料理と同じで、感謝をしながら全てを使い切るというところも素晴らしいなと思います。

日常生活でも取り組めるアイディアもたくさんあるなと勉強になりつつ、癒されつつ過ごした時間。美味しいコーヒーとあたたかな心持ちになれる場所。お寺さんの経営するカフェ&花屋さんだからこその思考もあるかもしれませんが、私たちの日常にも取り入れられることが沢山あるなと感じました。




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