神回だった城ノ石ゆかりさんの読著会
私は「読著会」を開催するボランティア運営グループのメンバーです。
読著会とは、本をただ一人で読むのではなく、著者との交流を通じて人生をより豊かにしていこうということで、月に1回、本の著者をお呼びしてお話をしていただいたり、交流をしたりしています。
5月は『そろそろ「わたし」でいきていく』の著者城ノ石ゆかりさんに来ていただきました。
城ノ石ゆかりさんプロフィール
株式会社ngoro-ngoro代表取締役社長。
日本心理学会 認定心理士。
「4ness コーピング」主宰。
20歳の時に大学を中退して世界中を放浪。帰国後は心理学を学びながら、エステティックサロンの世界へ。98年に株式会社ngoro-ngoroを創業、設立。2万人を超える女性のサポートの経験から、認知行動療法をベースとした「4nessコーピング」を開発した。
著者に『怒りが消えれば、やせられる コーピングダイエット』(きずな出版)、『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』(実業之日本社)、『マンガでわかる仕事もプライベートもうまくいく感情のしくみ』(監修:城ノ石ゆかり、作画:今谷鉄柱/実業之日本社)がある。
城ノ石ゆかりさんの個人セッションは約2年待ちなんだそうです!そして講座は「号泣するセミナー」として有名だとか。
当日の流れ
開催日は5月16日日曜日 20:00~21:30
最初に城ノ石ゆかりさんに少しお話をしていただいて、その後は事前に質問を集めておいて、その質問に答えてもらう形です。
最初の印象は
最初の印象は「声がいい」でした。
すごく安心できて落ち着く声です。私は声フェチではないので普段は、だれだれの声がいいとか、あまり意識しません。
しかし、城ノ石ゆかりさんの声は、相談者を落ち着かせる声です。この声で「大丈夫よ」とか「あなたならできる」といわれると、本当にそう思ってしまいそうです。
質問の返事が博多弁に
城ノ石ゆかりさんは博多在住だそうで、ご本人曰く「相談の回答に熱がこもってきたら博多弁が出てくるから、わからなかったら、その単語がわかりませんって言ってね」と。
その言葉通り、時々博多弁が飛び出しながら、一つひとつの質問にとても丁寧に、情熱を込めて、回答してくださいました。私初め参加者のみなさんのメモを取る手がとまりませんでした。
誰かに言うための夢は夢ではない
相談者が「夢が見つかりません。どうやって夢を見つけたらいいでしょうか」と。
それに対して、なぜ夢がほしいのでしょう?誰かに言うための夢は夢ではありません。自分がじっとしてられない。一人でニヤニヤするようなことが夢。とのことでした。
いろいろな本とか、世間(?)とかが、夢を持とう!というから、夢がないとおかしいんじゃないかと思っている人は多いと思うのです。そして夢を探して、見つけて「これが私の夢です!」と言う。しかし、それは本当にあなたの心からじわじわとわき起こった夢なのか?と思います。
わざわざ夢を無理に見つけなくてもいいのではないでしょうか。そして「これが私の夢です」と言っている人は、今一度「本当に本当?」「他から入ってきた情報に踊らされていない?」と自問してみてください。
「できない」の裏には「したくない」
相談は「人からぐいぐい来られると苦しい」でした。それに答えて「うん。それはみんな嫌だよね?」と。
そんなときは「すいません、苦手なんです」と言えばいい。「あなたのぐいぐい来ているのが私には苦痛なんです」と、相手はわかっていないのだから教えてあげようとのことでした。
ここで、話題が鼻毛に(笑)例えば人の鼻毛が出ているとき、教えない人は意地悪だと。本人にしてみれば一秒でも早く教えてほしいはず。
それと同じで、相手がわかっていないことは教えてあげないとわからない。
「でもそんなこと言えない」そういう人は、今まで言う筋肉をつけてこなかったのだから、今は言えなくても来年言えればいいよね、と優しく言っていました。
そして、大事なことは「できない」の裏には「したくない」が隠れていること。どうして「したくない」のか、そこを自分で深堀してみて、とのことでした。
統合することが成熟
頭の中からいろいろ声が聞こえませんか?
何かしようと思ったら「どうせ三日坊主でしょ」とか、勇気を出そうと思っても「あなたにそんなことできないよ」とか。
そういう声はサブパーソナリティ(もう一人の私)です。そして人はこのサブパーソナリティをたくさんもっています。
自分に批判的なサブパーソナリティもいますし、勇気づけてくれるサブパーソナリティもいますよね。
成熟とはこのサブパーソナリティたちを統合していくことだそうです。批判的なサブパーソナリティも、結局は心配して言ってくれているから、彼らに対しても立場を認めて感謝するとおとなしくなるそうです。
ネガティブ感情の取り扱い方と一緒ですね。
残念な自分にもOKを!
この言葉は、何の質問のときに出てきたか忘れましたが、大事なので書いておきます。
残念な自分にOKを!それが社会的に残念ならなおさら!
だそうです。社会的に残念なら、周りからOKもらえませんよね。こんなとき、OKをあげられるのは自分しかいません。
とにかく、何の条件も付けずに、呪文のように、自分はOKと思い込みましょう。
夫が働くのは愛する人を守るため
夫が子どもの進路の相談に乗ってくれないという相談でした。
城ノ石ゆかりさんは「腹立つよね~。お金だけ持ってくればいいと思っているの?」と共感したうえで、この夫の「男性性」が育っていないのではないかと。だから自信がないと。
夫の男性性が育つのは愛する女性を幸せにできるときなんだそうです。
そして夫の男性性を育てるためには、その妻の女性性を育てないといけないのだそう。女性はヒロインになりましょう!ヒーローにならないで!ということでした。
自分が自覚できない魅力は埋もれる
魅力というのは自分が認めたらその輝きが増すのだそうです。逆に魅力と認められないものは埋もれていく。
そしてその魅力を認める行為を他人に任せてはいけません!自分が自分の価値を認めていくことでパワフルになるということでした。
他人からの承認をぼやっと待っていないで、さっさと自分で自分の価値を認めていきましょう!
途中でやめてもいいんだよ
持病があり、その病気がいつ悪くなるかわからないので、仕事でもほかのことでも、最後まで続けられません。という相談。
その相談には、「この方は始めると最後までやり終えなければいけないと思ってるのね。いいんだよ、途中でやめて。大丈夫、大丈夫」と。
安心できる声で、あの存在感でそう言われると、「号泣するセミナー」は本当に号泣者続出だろうなと思いました。
実際、その相談をされた方も泣いていました。
読著会を終えて
私の文章では城ノ石ゆかりさんの魅力の何分の一も伝わりません。あの声と存在感は実際に話して、体感してほしいです!
城ノ石ゆかりさんの講座の案内をここに貼っておきますので、興味のある方はクリックしてみてください。
4nessコーピング体験会はオンラインで参加できるようです。未処理の感情がたくさんあるなあという方は、ぜひ。
6月も7月も著者の方決まっています!
さて、このような読著会。
6月は
この本の著者の伊勢隆一郎さん
7月は
この本の著者の松村剛志さんを予定しています。
面白そうだなと思う方はFacebookの読著会のグループに入っていただくと、最新情報が手に入ります。
著者との交流を通じて人生をより豊かにしていきませんか?
ご参加お待ちしています。