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「生きづらさ」への処方箋

世の中には、大多数の人が「正解」と思っていることがたくさんあって、そこからはみ出すと居心地が悪い。

わたしはいつも「正解の道」から逸脱している、そんな情けなさを常に抱えていた。不登校になった中学時代、我が家が機能不全家庭だと気づいたとき、好きな人が二人できてしまったとき、会社を休職したとき。

そこまでいかなくとも、よくわからないプレッシャーに生きづらさを覚える人はわたしだけではないと思う。

男は男らしく、女は女らしく、学校に行け、就職しろ、結婚しろ、子どもを産め、フォロワーを獲得しろ、これからは好きなことで生きる時代だ、好きなことをやれ、あれ、でも好きなことってなんだっけ、やりたいことってなんだっけ...

社会通念としての正解が、しっくりこない。ハマれない。
それこそがきっと、生きづらさの正体だ。

わたしは
この世から生きづらさをなくしたい。

最近は、自分にもほんの少しだけ余裕が出てきたからだろうか。

薔薇色の人生とは言えないが、幸せだと思う。
色々あるけど、なんとかやっている。

旅、物語、インターネット、ヨガ、そして、大人になってからの出会いのひとつひとつが、わたしをここまで引き上げてくれた。

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面白い友達がいる。

大学受験から逃げるために高卒起業という選択を取り、現在二十四歳にして人生三社目の経営に取り組んでいる、たくみくん。

彼の周りには不思議と人が集まる。
なんだか「待ち合わせ場所」のような人だ。

かれこれ二年ほどの付き合いになるが、彼を通して本当にたくさんの人と出会った。

ひょんなことから正社員を辞めて起業した人
在学中に起業してみたけど合わなくて、今は正社員+複業をしている人
結婚してるけど彼女が三人いる人

みんなちょっと「当たり前」からはみだした人だった。

様々な出会いを通して、一見社会と適合しているように見える人にもマイノリティな側面があるのだと気づいた。

なんだ、しんどかったのはわたしだけじゃなかったのか。

「ダルいときない?」

という、たくみくんの口癖。

「お金ってダルいときない?」
「就職ってダルいときない?」
「一つのことやり続けるってダルいときない?」

ダルいときない?

あの時、こんな風に軽やかに目の前の固定概念を一緒に笑ってくれる友達がいたら、どれほど助かっただろう。

あの時、みんなが考える正解を選ばなくても社会でちゃんと生きている人が存在するということを知っていたら、どれほど心強かっただろう。

わたしを助けてくれた色んな人との出会いや物語を、自分の中だけにしまっておくのはもったいない気がした。

そんな気持ちで最近始めたのが、podcastだ。

人生ちょっとはみだしちゃった人から学ぶラジオ
ハミダシミッケ

毎回、人生ちょっとはみだしちゃったゲストを迎えて、彼らの半生を「〇〇ってダルいときない?」という視点でインタビューしていく。

誰でも、ある時、ある視点で切り取られたらマイノリティになり得る。誰でも必ず物語を持っている。スーパースターじゃなくても、インフルエンサーじゃなくても、どんなに普通に見える人でも。

ハミダシミッケは、そんな物語をミッケるラジオだ。

現時点の成功よりも、自分の人生を生きようとする試みこそが美しい。

そんな美しい物語が誰かを救うことがあると、わたしは信じている。

あなたの物語だって、誰かの生きづらさへの処方箋かもしれない。

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このマガジン「ハミダシミッケ」では、そんな処方箋になるような物語を集めていきたいなあと思っています。ハッシュタグ、#ハミダシミッケ をつけてくれたら、まとめさせて頂くかもしれません。

podcastは一本二十分前後。サクッと聴けます。
毎週水曜夜に配信予定。

一昨日から絵本・「人のセックスでご飯を食べる」の作者、柿沼茄奈ちゃんの半生シリーズが始まっていて、全五回を予定しています。

二十一歳・大学生・ラブホの清掃アルバイト。
事後の部屋をたくさん見てきたことで、他者への恐怖心がなくなった、という体験を絵本にするクラウドファンディングを成功させた柿沼ちゃん。

柿沼ちゃんシリーズの放送に関して、polcaでスポンサーも募集中です。

ぜひ、彼女の物語を聴いてみてください!

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はし かよこ
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