はし かよこ

都市と地方、人間と自然、男と女、病気と健康、資本主義と共産主義、二つの間にあるグラデーションを泳ぐための文章。合同会社 土とデジタル / 生活共同体TSUMUGI ← 夫婦で世界一周半(2019.2〜2020.3) ← 渋谷のベンチャーでWEBエンジニア。

はし かよこ

都市と地方、人間と自然、男と女、病気と健康、資本主義と共産主義、二つの間にあるグラデーションを泳ぐための文章。合同会社 土とデジタル / 生活共同体TSUMUGI ← 夫婦で世界一周半(2019.2〜2020.3) ← 渋谷のベンチャーでWEBエンジニア。

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  • 交換日記:どこで誰とどう暮らす?

    • 1本

    4人の同世代が、家から人生の選択肢について考える交換日記。

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生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと

「生活」を真面目にやってみたら、一日八時間も働く余裕がなかった。 という旨をツイートしたら、ものすごい反響があった。 たくさんの人が解釈してくださり、思いもよらない反応も貰ったので、なんでこういうツイートをしたのか、少し噛み砕いて書いてみようと思う。 --- 大前提として、私は超都会っ子である。親戚も少なく、田舎に触れる機会もほとんどなかった。母が病気を患っていたので小さい頃からコンビニ弁当や牛丼にお世話になっていた。 そんな育ちの私が「生活」について少し意識するよ

    • 5年後に創作大賞に入選するnoteは、赤の他人の実家で生まれた

      5年も前に書いたnoteが、note創作大賞2024に入選した。仕事人間だった私が、旅の中で「生活」の大切さに気づいていく話だ。 26,000作を超えるエッセイ部門の応募作品から8作品に残ったのだから、なかなかにミラクルである。 しかし、思い返せばあのnoteを書くことになった経緯も奇跡みたいなものだった。「実はこんなことがあってあのnote書いたんだよね」と、人に話すと、だいたい「嘘でしょ?」と言われる。いや、嘘じゃないんだ。 というわけで、あのnoteを読んでくれた

      • 東京好きですか?嫌いですか?

        私は、仮想世界で生まれた。 そして、30歳になるまで、現実の世界を知らなかった。 ・・・というのは真っ赤な嘘で、本当は、西新宿の病院で生まれ、17歳まで渋谷区で育って、今は六本木に住んでいる。東京生まれ東京育ちだ。でも、私は半分くらい本当に自分のことを「仮想世界生まれVR育ち」だと思っている。 これは私の妄想ではない。独立研究者で著作家の山口周さんの本で読んだ話で、ちゃんとロジックがある。 そこには、都市の成り立ちがこんな風に説明されていた。 大昔、情報をやりとりをす

        • ポスト家族論 ~古くて新しい生活単位~

          安心なマンションに住んでいる。 というのも、セキュリティがしっかりしてるとか、そういう意味ではない。入居中の6部屋のうち、5部屋に友人が住んでいる、ちょっと変わったマンションなのだ。 このマンションを大きな一軒家に見立てるなら、私たち夫婦の部屋はリビング・ダイニング。住人はこの部屋を自由に出入りしている。 外出して帰宅してみると、私の部屋なのに誰かが我が物顔でくつろいでいたり、 「白いご飯あったりする?」 と、まるで実家に帰ってきたかのように白飯をさらっていく人がい

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        • 交換日記:どこで誰とどう暮らす?
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          丁寧な暮らしなんてクソくらえ。と思う私もいる話

          ある時期から、ほとんどコンビニ飯で育った。 毎晩、「好きなものを買ってきていいよ」と、500円を渡される。 夕暮れ時に4つ下の妹と一緒にコンビニへ行く。セブンイレブンの「ミルクフランス」とか「お好み焼きパン」とかを好んで買っていた。 中学生になると、放課後は塾に通いはじめた。夜はリプトンのあまーい紅茶の500mlパックと菓子パンをセットで買うのがお決まりだった。 ちょっと贅沢したい時は、ロッテリアのハンバーガーを買って、シャカシャカポテトをキメてやった。あとは牛丼と「

          丁寧な暮らしなんてクソくらえ。と思う私もいる話

          生活をサボるな。とインド人に叱られた私が、世界一周を経て出した答え

          「2019年を飾るnote20選」の1つに選んでいただいた、こちらの記事を書いてからもう少しで一年が経つ。 ワーカホリック。 炊事・洗濯・家事、面倒なことは全て外注したらいいと思っていた。 そんな私が、インド人のおじさんに「生活をサボるな」と叱られて「人生は仕事だけじゃない。生活にも目を向けて、ちゃんと自分の時間を生きたい」と思った。という話。 あのnoteを書いたのはちょうど去年の八月だったのだが、それからずっと考えていた。 生活をサボらないために、具体的に何をす

          生活をサボるな。とインド人に叱られた私が、世界一周を経て出した答え

          「生きづらさ」への処方箋

          世の中には、大多数の人が「正解」と思っていることがたくさんあって、そこからはみ出すと居心地が悪い。 わたしはいつも「正解の道」から逸脱している、そんな情けなさを常に抱えていた。不登校になった中学時代、我が家が機能不全家庭だと気づいたとき、好きな人が二人できてしまったとき、会社を休職したとき。 そこまでいかなくとも、よくわからないプレッシャーに生きづらさを覚える人はわたしだけではないと思う。 男は男らしく、女は女らしく、学校に行け、就職しろ、結婚しろ、子どもを産め、フォロ

          「生きづらさ」への処方箋

          肩書きのない私が、これから大切にしたい軸 〜趣味以上、仕事未満の学び〜

          「個の時代」「フリーランス」「複業」「パラレルキャリア」といった言葉が溢れている今日この頃。 次の十年、自分はどうやって身を立てたら良いんだろう?なんて、悩んでいる人は多いのではないか。 わたしもそんな人間の一人だ。 直近二年の間に「会社員」「会社員 × 複業」「フリーランス」の三つの働き方を経験しながら、「これからの働き方」や「自分のあり方」についてずっとずっと考えてきた。 その中で、特にわたしを悩ませてきたのは 自分にどんな肩書きをつける? という問題だ。

          肩書きのない私が、これから大切にしたい軸 〜趣味以上、仕事未満の学び〜