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一番大事な人を一番ぞんざいに扱う矛盾
『人間というのは不思議な生き物で、自分にとってどうでもいい人には気を遣うくせに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱う。』
たとえば、家族
理不尽なクレームを何度も言ってくるお客には時間をかけて丁寧に対応しているのに、母親がスマホの使い方を聞いてくると「前にも説明したやん」とか言いながら面倒くさそうに冷たく接してしまう。お客になら何度でも「こちらの説明が足りておらず申し訳ありません」と言えるのに、家族にはそれをしていない。
会社でも同じことが言える。できる社員はほったらかしにしておいて、できない社員ばかりを注意してしまう。時間どおりに出社する社員はホメないのに、遅刻してくる社員の指導に時間を使ったりする。
確かに僕たちは、一番大事な人をおろそかにして、そうでない人に時間を注いでしまう傾向があるかもしれない。僕自身、家族や同僚との日常のやり取りの中で、何度もこうした状況を経験してきた。特に、家族に対してぞんざいな対応をしてしまったとき、後から後悔の念を抱くことが多かった。いつもそばにいるからこそ、感謝の言葉を伝えそびれてしまうことが多い。それに気づいたとき、ふと「自分にとって本当に大切な人にこそ、もっと時間や気持ちをかけるべきではないか」と考えるようになった。
もちろん、どのお客も大切だし、家族や友人に順位をつけるのはなんだか道徳的に間違っているような後ろめたさを感じる。しかし、限られた時間の中で、自分にとって一番大事な人に一番時間や気持ちを注ぐことは、しごく当然のことではないか。それをしないのは、むしろ怠惰な自分さえも許容して認めてくれる存在への甘えな気もした。
仕事でも、僕の周りの人間関係でも、一番大事な人をしっかりと認識し、その人たちからまず喜ばせたり、感謝したりするようにしよう。
※『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』と『夢をかなえるゾウ1』から心に残った言葉を引用し、自分の言葉でアレンジして読書ノートとして記録しています。