「不安」や「恐怖」の取説。人生の転機は怖いけど・・・
引っ越しをすることを不動産屋に意思表明した。ああ、言っちゃったよ。もう後にはひけない。期限は3ヶ月後。
夫と別居して、家族が一人減り、今の家は大きすぎるようになった。暮らしをシンプルにしたいから、家ももう少し小さくていい。不必要な部屋にお金を払い続けるのも建設的でない。
ここは息子たちの高校に通いやすいロケーションで選んだ家。今、息子たちは大学へ通うから、ここよりもっと交通の便が良い場所がいい。
そして何より、夫と暮らした家にいつまでもいるのはモヤモヤする!!
迷ったけれど、次の契約更新を機に引っ越すことにした。
勢いよく決断できなかったのは、引っ越しは大変だということと、今引っ越しても、息子たちが独立する時点でまた引っ越すのか?・・・と思うと、それも大変だから。
海外での家探し、引っ越しは、仮住まいを入れなければこれで10回目になる。今の家は4年間住み、これまでで最長記録。でも、今まではずっと二人で家探しや契約をしてきた。今回は一人になる。気に入った家を勝ち取るための交渉や戦略をたてるのも私ひとり。
引っ越しも、力仕事をしてくれる息子二人はいるけれど、家族と会社の両方だから結構大きな引っ越しになる。それを取り仕切るのは私一人。
ちょっとどきどきする。大丈夫かな、わたし。
人生の中で「恐怖」「恐れ」「不安」はやっかいだ。できれば避けて通りたい。なんとか逃げ道はないかと探したりする。なんとか、危なくない道へ進みたい。
でも、心の声が「そっち行ったほうがいいよ」「その道が正しいよ」って言う。この引っ越しにしても、会社やめて起業するときも、仕事全部やめて渡米したときも、旅行さえしたことがないイギリスに移住したときも、言葉もわからないドイツに移住したときも、ロックダウンの最中にイギリスに舞い戻ってきた時も、法人作った時も、新しい仕事を始めるときも、「怖い」けど、その方向に希望やワクワクが見えて、その道が正しいと私の心が知っていた。
でも怖いものは怖い。大変だということも目に見えている。自分にできるのか不安だったりする。
でも、恐怖をやらない理由にはしたくない。もしかして失敗したり、大変な思いをしたとしても、それは人生に必要なことだと思うし、この世を去る時に「やりたいことをやらなかった」という後悔は絶対したくないから。
恐怖は、私を奮い立たせてくれる応援団のようなものだと思っている。
ちょっと格好よく(?)言ってみたけど、本心のところは、
「怖いーーーー、ええい、行ってしまえーーー」
と目標物に激突しにいくだけのこと。怖がって何もしないで不安でいる状態も大嫌いだから。自爆覚悟くらいで走り出したりもする。
引っ越しくらいはいいけど、無謀なこといろいろしてきたなあ。そう言う時、友人知人は、「大丈夫?」と心配してくれたりしない。「かよさんがまた何かはじめた」と面白がってみてくれている感じがする。そんな周りの反応が「かよさんは大丈夫」って信頼してくれてるかのような無言のメッセージの気もして、「そうよ、私は大丈夫。行ってやるわ。」と激突スピードに拍車がかかる。苦笑
足を踏み出した途端に恐怖はなくなってる。足を踏み出したら、怖がってる暇もないから。ただ、その時その時でやるべきタスクをこなすだけ。
引っ越しの時期は、離婚成立の時期に重なる予定。
去年からの一連の「転機」のしめくくりになるかな。
新しい場所で、潔く羽ばたきたい。
自由で新しい人生へ。
でも、猫の手も欲しいわーー。苦笑