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昨日、ふと脳裏に浮かんできた言葉が「リセット」。「ああ、それだ。」「今、リセットが必要かも」と思った。

何かをリセットするような体験は、きっと誰にでもあると思う。仕事をやめたときとか。全く新しい生活を始めたときとか。きっぱりリセットしたら、もう元に戻れない。

私の場合、高校教師と学習塾経営をきっぱりやめてカリフォルニアに留学したとき。キャリアを捨てて、荷物も手放し、持って行ったのはスーツケースに入るだけ。

そして、その後、カリフォルニアからイギリスへ移住したとき。無謀にも、旅行でさえ行ったことがないイギリスの地へ、パートナーと4ヶ月の息子の3人で引っ越して行った。この時も、荷物はほとんど処分をし、スーツケースと段ボール箱数箱郵送しただけ。それまでの「学生」の肩書きが、イギリスでは「母」だけになった。場所も、自分のキャリアもリセット。

そして、昨年20年一緒にいた夫と別居した。別居してもうすぐ7ヶ月。離婚申請中。結婚生活のリセット。

別居後、今までずっと、夫と暮らしてきた家にそのまま住んでいる。でも、なんだか、もうそれも違う気がしてきた。夫と暮らしてきた家ではなく、新しい家で新しい生活を始める時期だという気がする。住処のリセットだ。

仕事面でも転機だと感じて、2024年から会社の仕事をガラッとリニューアルした。ロンドンで教育機関設立。主にオンラインだけど、イギリスでのイベントも企画している。

リニューアルしたのは、変化の時期だと感じたのと、今の事業が創立15周年の年だから。そして先日もう一つ気づいた。最初に起業したのは、ちょうど30年前の2月。まさに、今。



公私共に転機でリセットだ。とはいえ、引越しするにしても、太平洋や大西洋を渡った引越しのときのようにほぼ全てを手放す必要はない。でも、あと数年で息子たちが巣立ち、完全に私一人の生活になることを見据えると、もう、どんどん暮らしをシンプルにしていきたいという欲求がある。物が少なくて掃除の手間のかからない、小ぢんまりとした家がいい。


小ぢんまりとした家に相容れないものが我が家にある。

愛するベッヒシュタインのグランドピアノ。私の心の友。相棒。とはいえ、グランドピアノと小ぢんまりとした家は両立しない。

このピアノを手放すことは絶対絶対絶対ない!・・・と思い込んでいたけど、「絶対手放さない」とは考えないでおこう・・・と思うようになった。

モノは少ないほうが身軽でいられる。モノに縛られるのではなく、モノは自分が好きな生き方をするために持つのだ。小さな部屋ならアップライトでも十分いい音がする。


ま、愛するベッヒシュタインが私のところにいるのがいいなら、そういう家に住むことになるんだと思う。

人生、全てうまく行くようにできている。




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かよ|ロンドン在住、楽しく人生をクリエイトするシュタイナー教師&経営者 石川華代
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