2023年の一文字
あけましておめでとうございます。
ロンドンは、恒例の花火でカウントダウン。エリザベスタワー(通称ビッグベン)のシルエットが花火で浮かび上がる姿。映像をみながら、ロンドン愛にあふれてきます。
と言いながら、私は、これをリアルタイムではみなかったのです。子どもの頃からいつも大晦日は夜更かしして新年を迎えていたのですが、今年は10時に寝ました。新年のカウントダウンは、とくに大切じゃないと思ったのです。新年は12時まで起きていなきゃいけない・・・っていう思い込み。それよりも、自分を大切にしようと思ったのでした。
まあ、年があけたところで、周りは盛大な花火でにぎやかだし、家族が「Happy New Year!!」って言って私のところにくるし・・・で、目は覚めたのですが。笑
元旦、今年の一文字を書き初めしました。書き初めと言っても、墨汁は使いませんでした。今年は水彩絵の具で、絵筆を使って書いています。ダニエルスミスの分離色の絵の具を使いました。
今年をイメージする一文字。新年早々「敬」という文字が浮かびました。
自分を敬う。人を敬う。
「自分を大切に」っていうことはいつも思っているけれど、「大切に」って何か違う、と思いました。今、やっと、「大切に」よりもっと深い「敬う」という言葉がしっくりくる気がしました。
今まで「自分を敬う」という言葉がしっくり来なかったのは、まだまだ自分を肯定しきれなかったからかもしれません。「自分なんて」という気持ちがどこかにあって「自分を敬う」なんて小っ恥ずかしいというか、素直に言えない自分がいたように思います。
自分という存在を敬っていたら、軽率なことはできません。
食べるものも、身につけるものも、発する言葉も、行為も・・・下手なことはできない。敬うべき存在にふさわしいことを実践していきたい。そのくらい、自分を尊重していきたい。
立派である必要はない。でも、自分に正直に、弱点も含めてのありのままの自分を素直に受け入れて、そんな人間まるごと敬う姿勢で2023年を生きていきたいと思うのです。
自分を敬うことは、人を敬うことでもあります。周りの人にも敬意が湧いてきます。
「敬」の字を選んで、身が引き締まる思いです。
ありのままの自分を生きていく。
ありのままで恥ずかしくないように。