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Vol.18 自然農法の限界、一部機械化へ

「自然農法だけでは…」――手作業だけでは限界がある。草に覆われた耕作放棄地を蘇らせるため、機械化に踏み切る決断をしました。これまでの挑戦と、現実的な解決策としての「機械」の力。その一歩が、新たな希望をもたらします。


自然農法への挑戦、そして限界に気づく

「自然農法なら耕作放棄地も宝の山にできる」――そう信じて、この1年、手作業を中心に畑作業を続けてきました。」

土を耕さず、自然の循環を活かす「自然農法」。それは理想の農法に思えたし、長年放置された耕作放棄地にこそ、その可能性があると感じていました。

しかし、現実は違いました。

自然の力だけで雑草に立ち向かうのは、あまりにも厳しかったのです。背丈ほどに伸びる草、地中深く張り巡らされた根――それらが畑を覆い尽くし、作物の成長を妨げました。

何度も手で刈り、根を取り除こうとしましたが、追いつかない。1株掘るのに何十分もかかり、全てを終わらせるまでに途方もない時間がかかりました。

「自然農法だけではどうにもならない。」

そう気づいたとき、私は自然農法の限界を痛感しました。

放置された耕作放棄地。生き返らせるには土壌改良が必要

私が向き合っている耕作放棄地は、長年放置されてきた土地です。

放置された土地は、雑草が何度も生え変わり、その根が地中深くまで張り巡らされています。その結果、土は硬く締まり、耕すどころかスコップすら入らない状態になっていました。

「このままでは、作物を育てる土台すらできていない…」

耕作放棄地を「畑」として蘇らせるためには、土壌改良が絶対に必要です。

・雑草の根を断ち、柔らかい土に戻すこと。
・土の中に空気を入れ、栄養が循環する状態をつくること。

そのためには、今の畑に「手を加える」という決断が必要でした。

地中深く張り巡らされた根と硬い土。
土壌改良は必須の作業。


人の手では限界…機械の力が必要だと痛感

自然農法にこだわり、これまではすべて人の手で作業を進めてきました。草刈り、根の除去、畝づくり――すべて手作業。

最初は「手をかけるからこそ、土地が育つ」と信じていましたが、実際にやってみると、手作業ではとても追いつかない。

特に問題なのは、雑草の根です。

雑草の根は、30~50センチも地中に伸びています。地表を刈っても、根が残っていればすぐに再生し、勢力を拡大してしまいます。

「これじゃ、いつまで経っても雑草との戦いが終わらない。」

スコップや鍬を使っても、根を完全に取り除くことは難しく、労力だけが増えていく――そんな現実に直面しました。

「もう機械を使うしかない。」

そう決断するのに、時間はかかりませんでした。


機械化への一歩。新たな希望と現実の課題

機械を導入することで、作業は一気に効率化されます。

トラクターで土を耕し、雑草の根を切る。
管理機を使って畝づくりを進める。

これらの機械を使えば、人の手では到底追いつかない作業も、短時間で進めることができます。

「手作業だけでは限界がある。でも、機械を使えば一歩前に進める。」

もちろん、機械化にはコストがかかるし、操作にも慣れが必要です。しかし、耕作放棄地を再生し、持続可能な畑づくりを目指すためには、現実的な解決策として機械の力が必要だと確信しました。

機械を使うことで畑の土壌を整え、その上で再び自然農法に近づけていく――そのための第一歩です。


最後に

自然農法だけでは乗り越えられなかった壁。しかし、機械化という選択肢を取り入れることで、新たな希望が見えてきました。

「自然農法よだけでは!」――そう言いつつも、私は自然農法を完全に諦めたわけではありません。

今は土壌改良という第一歩を踏み出すために機械の力を借り、その先にある「持続可能な畑づくり」を目指します。

「次こそは、雑草に負けない土づくりを。」

一度手を加えることで、未来の畑がどう変わっていくのか――その可能性に、今は希望を感じています。

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かよばぁの孫日記(そろそろ中年)
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