デザインレビューをするときに私が気をつけていること
渋谷で働くデザイナーの福田です。最近マネージャーになり、チームを見るようになりました。
私が不在のときでもデザインレビューが回るように観点をまとめてみたので公開します。
もちろん他にも観点はあると思っていますが、今回は、特に私が重要視しているデザイン観点についてまとめています。
デザインレビューについて
デザインレビューはフェーズに分けて繰り返し実施することで、開発の手戻りを未然に防止することを目指すものだと思っています。
なので、出来ればUX5階層の各段階でデザインレビューを実施し、最終的なアウトプットの制度をあげることが望ましいです。
そして、デザインレビューはコラボレーションの一環であり、共同でより良い結果を目指すためのプロセスでもあります。建設的なレビューは、デザインの品質を向上させるだけでなく、チームの一体感や学びの機会も増やすことができるはずです。
みんなで良いものを作るぞ🔥の気持ちが大切だと、私は思っています。
レビュー観点について
以下は5階層の各段階で重視しているレビュー観点です。
表層レビュー(ビジュアルデザイン)
要件を満たす表層デザインになっているか
デザインの四原則(「近接」「整列」「対比」「反復」)が守られているか
色やフォントの選定がブランドのイメージと一致しているか
使用されるイメージや色がインクルーシブなものか
骨格レビュー(UIレビュー)
MaterialDesignやHIGの原理原則に則ってデザインが作成されているか
同じデザイン要素(componentやtoken)が全体を通して一貫しているか
デバイスや画面サイズに応じてデザインが適切に調整されているか
構造レビュー(情報設計)
内容や機能が明確なレベルの階層に従って整理されているか
使用されているラベルや用語がユーザーにとって理解しやすいか
ユーザーが目的の情報や機能に迅速にアクセスできるか。または直感的か
ユーザーのアクションに対して適切なフィードバックを返せているか
全体的な情報設計がビジネスの目的やユーザーのニーズと一致しているか
エンジニアリングのことが考慮されているか
デザインレビューをするときに気をつけること
目的の明確化
レビューの目的や焦点を明らかにする。(何を評価し、何を求めているのかを明確にしてからレビューを開始する)
建設的なフィードバック
批判的なコメントだけでなく、解決策や提案も合わせて提供する。
感情の排除
主観的な感情や好みに基づく評価ではなく、客観的な基準やユーザーニーズを基に評価をする。
全体像の理解
細部に焦点を当てるのではなく、デザインの全体的なコンセプトや目的を考慮して評価をする。
ネクストアクションを設定する
レビューの結果、次に何をするべきかを明確にする。
さいごに
今回紹介したのは、私がデザインレビューをする際の一例です。
他にもっと観点あるよ〜という方は、是非教えてください!情報交換しましょう。
最近は、デザインイベントにもちょこちょこ登壇しているので、直接お会いできる機会もあるかと思います。
詳細はTwitter(@kayo_design)をご確認ください。おわり。
読んでくださりありがとうございます。大学時代にやっていた陶芸が恋しいので、サポートして頂いたお金は、信楽粘土を買う代金にあてる予定です。