選択できるシステムを希望します
昨日、野本響子さんのVoicyを聴いてものすごく感じたことを備忘を含めて書いておきます。
1.公立小中学校に通わなくて良い日本がいい
2.その理由
3.先生たちのやる気を搾取する今のシステム
4.今すぐに希望する教育システム
1.公立小中学校に通わなくて良い日本がいい
まずは、これ。
学校へ行かなくなった理由はよくわからないが、娘が学校に通わなくなって2年とちょっと。
それが今は、元気に教育支援センターの施設へ毎日通っている。
学校との関わりが極端に減り、とても元気で前向きになった。
学校が悪いというつもりは全くなく、ただ彼女には合わなかったのだと思う。
中学一年生の時の担任は、ベテランの先生で親身に話を聞いてくれ、娘や私の気持ちに寄り添ってくれた。
二年生の時の担任は、中堅どころの先生で熱血感あふれて、娘に学校に通って欲しい旨をよく伝えてくれた。
彼女にとってはそれが苦手だったようで、その先生とは1年間なかなか合わなかったが、それは先生のせいではないと思う。相性の問題なだけ。
その担任の先生にしても、自分の生徒が学校にこないのはきっと嫌なのだろう。
自分のいる職場を否定されるような気持ちもあったかもしれない。
とにかく、現代の日本では、「学校に行かなければいけない!」という呪縛がものすごいと思う。選択肢がほぼない。
高校に関しては、この20年ほどで通信制高校がものすごくたくさんでき、小中学校より選択肢が増えていると思う。
公立中学校へ行かない自由、学校をフレキシブルに変わる自由があって良いのでは?
2.その理由
これだけ不登校が問題視されているなら、小手先の「対策」なんかではなく、学校に通っていない=不登校という言葉の定義も変えるような「根本的な対応」を早急にして欲しいと思った。
これは、決して学校へ行かない子供が問題なんかじゃなく、その受け皿を作れない教育システムの問題だと思う。
もちろん教師の問題でもないと思う。
硬直的でいわゆる不登校といわれる子供が増えてきているのに、根本的な対策をせず、「対応策」をとり、何十年も大きな変化のない日本の教育システムがただただ機能していないのが理由だと思う。
3.先生たちのやる気を搾取する今のシステム
先生たちもギリギリのところで働かれていれて、一生懸命やる気のある先生のやる気を搾取していると感じる。
(もちろんそうじゃない先生がいるのも事実)
とにかく、1年の時の担任の先生も、2年の時の担任の先生も、現在の3年生の時の担任もみんな忙しい。
自分が担当する部活のことで大忙し。それ以外にも、なにやら委員を頼まれてやっているとか、クラスの揉め事に対処したり、もちろん自分の授業の準備などなど・・聞いているだけで大変。
しかも、働き方改革のおかげで、やることは減っていないのに、今日は帰らなきゃいけない。なんてこともあるらしい。
こんな大変な職場、通常の会社だと大問題だと思う。
本当に先生たちのやる気と義務感でもっているようなもの。
だから娘の受験のことで先生がうっかりしていることが何度かあったが、、仕方ないと思った。
少し、しっかりしてーとは思ったし、受験できなかったら困るのは娘なんですけど!と思ったけど、受験生を受け持つ担任たちを支える学校のシステムも良くないんだなと思い、責めることはできなかった。
ひとクラスあたりの人数も多い娘の学校の場合、担任1人で全員の受験を把握してサポートするなんて無理。
無理とわかっていて対処しない学校?できない学校?
根本から何かを変えるべき時では?
4.今すぐに希望する教育システム
そこで、全く教育に携わっていないけれども私が考える教育システムは、公立小中学校の枠組みはそのままで、そこに誰でも選べるオプションを追加するというもの。
もちろん事務などの人員を増やし、教師、職員のそれぞれ受け持つ仕事ももっと変えれば良いと思う。費用は、老人にばかり手厚い今の不公平な社会福祉を少しでも変えれば(現役世代より多くを持つ老人へのバラマキはやめるなど)済むのでは?
多くの子供達が公立小中学校に進む際、進んだ後に、所属する学校以外にフリースクールや教育支援センターの施設を選べるようにする。
公立学校の所属はそのまま、もしくは、所属すら変えてしまうのかは要検討だけれど、とにかく選択肢を増やす。
こうすることである程度、子供を分散することができ、ひとクラスの少人数化が進み、先生たちの負担も減り、生徒一人一人の対応後ちゃんとできるのでは?
選択肢が増えることで、子供たちも自分の好む学び舎を選ぶことができるようになるのでは?
公立学校は授業の進度がいまいち自分に合わないので、教育支援センターの施設で個別に勉強する。このフリースクールなら、自分の好きそうな課外活動が多そうとか。選択の自由を与えて欲しい。
小中学校の先の将来、学校嫌い、勉強嫌い、自己肯定感下げ下げの子供を作るのではなく、自分たちが望む場所と自分のいる場所が違うなら、移動すれば良いだけ。
そんな考えを持つことが、今流行りのレジリエントなんじゃないかな?
現代では、勉強しようとすればオンラインでかなりのことが学べる。
なので学校では、生徒や先生たちとのコミュニケーション、部活動などの個人ではできない活動、ディスカッションなどを含むアウトプットをする場所として、自分に合う場所が選べればどんなにいいだろうと考える。
教育システムを変える=入試システムを変えることにもなるし、かなりの大掛かりなものになるだろうけど、それを理由に何十年も同じままでいい理由にはならない。
今の小中学生が、小中学校に通うのは9年未満しかない。
今、中学生の人はあと3年未満しかない。
この期間にどれだけ自己形成に大切なことを学べるか。本当に待ったなしなのだと思う。
何十年か経った後、今の子供達のことを「コロナ世代」の子達だから不当子が多かったよね。なんて考えを持つ余地を与えないでほしい。
おじさん、おばさんの1年と、人格形成期の子供達の1年とでは、全く意味が違うと思う。
これは私の意見であり、誰かを批判、非難したいわけではなく、可及的速やかに今の教育システムを変更してほしいというものです。