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アジア食日記(44)タイ|タイ料理をフュージョンスタイルにするとこうなるのか

2014年。バンコクの高級レストランのディナーイベントにご招待いただきました。

デンマーク人シェフが手掛けるフュージョン・タイ。

フュージョン料理と言えば、かつてバルセロナ近郊のエル・ブジで話題になった様々な食文化を融合させた創作料理。

何度か体験したことはありますが、あまりに独創的すぎてよくわからないうちにお腹がいっぱいなったという記憶しかない。
今度はタイ料理ベースでやってみようということらしいです。

ドライアイスで煙もくもくの大きな器ででてきたのはヤムウンセン。
言われないとそうとわかりません。

お次はトムカー・ガイ。辛いココナッツミルクのスープですが、スープが粉になってしまった。細かいミルク色のパウダーを口の中で溶かしてください、と言われました。

レッドカレーだそうです。茶色い粉がカレー。中には生のマグロが入っていました。これをピンセットでいただくとのこと。
このあたりで、同席していたタイの人たちはもう混乱状態。

イカとタコのチリソース、ザクロ添え。これが素材の味がそのままで唯一食べた気がしたお料理。

カオソーイ。薄いカレースープの中に、チューブにはいった麺を自分で絞り出すという演出。麺は豆腐でできています。すぐ崩れてしまい、食べるのにみんな四苦八苦。

デザートのカオニャオ・マムアン。マンゴーとココナッツミルクで炊いたもち米。なんですが、液状になったマンゴーの中にもち米団子が入っていました。

腕を振るってくれたシェフには敬意と感謝を表します。
ただ、周りの人たちとこのあと口直しにタイ食堂に行こうとよとひそひそ相談していたのは内緒ね。

ちなみに場所はこちらでした。この時はスペシャルイベントの特別料理。
普段は予約必須の人気レストランです。

(2014年撮影)

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