東南アジアの風景 (85) タイ|ワット・ソートーン|タイで2番目に参拝者の多いお寺
バンコクから車や電車で約90分、チャチュンサオ県にあるワット・ソートーンはアユタヤ王朝時代に造られた由緒あるお寺です。タイで2番目に参拝者が多い寺。え?1番は? それは当然ですがバンコクのワット・プラケオ(エメラルド寺院)ですね。
2014年、チャチュンサオの百年市場とピングのガネーシャ見学に行くツアーに参加しました。途中、ありがたいお寺に行きますよと言われても、例によって予備知識ゼロ。タイで2番目ってそんなお寺がチェンマイでもなく、アユタヤでもなくチャチュンサオにあるというのが意外でした。
着きましたー、と言われて車を降りてみると。。。
うわわ、凄い!と思わず声がでた。なんと壮麗な。
まるでヨーロッパのカテドラルか宮殿のような大きさ、美しさ。この本堂は前国王ラマ9世の命により1996年に建てられたもの。あちこちでよく見られるタイ寺院とは異なる佇まい。ラタナコーシン様式だそうです。
こちらのご本尊、ソートーン仏は近くのバーンパコン川を流れてきた奇跡の三体の仏像のひとつで、この地に漂着して奉納されたという伝説があります。無病息災のご利益がありタイ全土から参拝者が訪れるとのこと。なるほどそれで2番目なんですね。
私も末席でお参りさせてもらいました。
伝説のご本尊様は一般公開されていません。本堂にあるのはレプリカ。堂内も宮殿のようです。皆さん、熱心にお祈りしています。毎度のことですが、信心の薄い自分はタイの人達の厚い信仰心に対し敬服すると同時にうらやましさを感じてしまう。
天井には宇宙の図。
床には川を漂流していたソートーン仏を守っていたという魚たちの絵。大理石の床は冷たくて気持ちがいい。
寺院の裏側に行くとバンパコン川。ここ仏像が流れ着いたのか。そんな伝説を聞くと川を見る目も変わってしまいます。ガイドさんの説明は貴重。無知な自分がひとりで訪れたら建物だけに注目していたはず。
夜はライトアップが綺麗でしょうね。今度は夕刻に来てみたいなと思いつつ短い見学を終えて市場に向かったのでした。(2014年撮影)