アジア食日記(38)タイのケーキは10年間で最も進化したものだと思う
2011年にタイで仕事を始めた当初は、バンコクのカフェでケーキを食べようとはあまり思いませんでした。
何しろとても甘い。
ケーキ売り場に行くと昭和の香りいっぱいのバタークリーム仕様が並んでいたりして。
でも、ケーキは食べたい。バンコクで美味しいケーキ屋情報を見つけると電車に乗って食べに行ったこともありました。
2015年ごろから、洋風ケーキ屋さんがどんどん増えてきました。
Paris Mikki はフランス風ケーキをウリにしたケーキ屋さんで、オープン時は大きなニュースになりました。食べてみて今までのようなずっしりした甘さがなくて驚きました。甘党のタイ人にこれで大丈夫なのか?
会社の社員達に聞いてみたら驚いたのは味ではなく、その値段だとのこと。
普通のローカルランチの5倍の値段だったからです。
その後、続々と新しいケーキ屋さんができてきました。口に入れた途端、あまりの甘さに身もだえすることもなくなることに。
カフェホッピングが楽しくなってきました。
2018年頃にはすっかり様変わり。レベルの高いケーキを扱うお店があちこちにあります。
画期的だったのは、日本のケーキ屋さんの出現。モンブランがある、と聞いて駆け付けました。いやぁ、感動しました。これでバンコクに居ながら日本の秋を感じられる。(大げさな)
そして、トンローのニッコーホテル内にできたシェ・シバタ365。
ニッコーホテルにはよくお客さんのアテンドに出かけましたが、ここでお茶するのが楽しみでした。
その日のローカルランチの3倍の料金を払いますけどね。
ドバイやインド在住の日本人の友人がバンコクに来た時に連れて行くと、皆さん本当に喜びにむせび泣いておりました。
10年間に格段の進歩を遂げたタイのケーキ。
バンコク勤務は恵まれているなと実感したものです。
(2011~2021年撮影)
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