タイの旅⑱ルーイ県|奇祭!ピーターコーン祭りは実は神聖な行事
タイ北部、ルーイ県にダンサーイという町があります。こののどかな町を有名にしているのがユニークな仮面をつけて行進するお祭り、ピータ―コーンです。最初に聞いたときはトウモロコシ祭り?と思ってしまいましたが、大きな間違い。ピーは精霊、ターは目、コーンは仮面劇。仏教の説話に基づいた神聖なお祭りなのです。この祭りの存在を知ってからいつかは行きたい、と思っていました。2015年6月、ようやく見学のチャンスがやってきました。
最寄りの空港はルーイまたはピサヌローク。今回はノックエアーでルーイまで。
小さなプロペラ機(!)でバンコクから約1時間でルーイ空港に到着です。タラップも電車レベルの低さ。飛行機を降りたら徒歩でターミナルビルへ。その前に、みなさまお約束の記念撮影。
街中はすでにお祭りモード。普段は静かな農業の町が年に一度大騒ぎになります。メインのパレードを前にピータ―コーン博物館でお勉強。ここには祭りの起源や歴代の仮面などが展示されています。入口からもう仮面尽くし。
仮面を間近で見ると何となく秋田のなまはげを連想してしまいます。しかしピーターコーンは仏様に従う精霊たちであって、人々に恐怖を与えるものではありません。五穀豊穣を祈り、厄払いをしてくれるありがたい存在なのです。
館内では仮面作り体験や、こんな悪ノリめいたこともできちゃいます。
見学しているうちに、外が騒がしくなってきました。いよいよパレードがはじまるのかな。
始まりました!トップバッターはダンサーイの市長さんです。張りぼての白馬に乗っていらっしゃいます。
そして色々なグループが次々に。オープンカーに乗っているのはミス・ダンサーイかな?(タイ人はミスコンが大好き)
この青年はアジア大会のメダリストだそうです。おらが村の英雄って感じ。後部席のご両親が誇らしげですね。親孝行な息子。
そんなこんな微笑ましい行進が続くのですが、肝心のピーターコーンはいずこ?
パレード開始から約1時間、ようやく現れました。
続々やってきます。色鮮やかな衣装に大きな仮面。インパクト強いです。
ソレ!撮影開始。パレードがなかなか来ないのはみんながカメラを向けるたびに参加者が列を外れて撮影に協力しているから。カメラマンたちも列の中にズカズカ入って行きます。それでもオッケー。このゆるさがタイのいいところです。
仮面や衣装はグループごとにテーマがあるようです。人気コンテストも開催されています。リオのカーニバルみたい。(スケールは違いますけど)
でも、中にはいろいろな参加者が。このような一匹オオカミの人も。
そして、もはや小学校の学芸会のノリ。意味不明の仮装している人たちも。
お願いするとこのように仮面を取って記念撮影に応えてくれます。おぉ、男前。
最後は全員お寺に入って奉納します。こうして楽しくて神聖なパレードはいつ終わるともなく続くのでした。みんな楽しそう。これで今年も豊作間違いなしです。2020年は残念ながらコロナで中止になりました。2021年は開催できるといいですね。😊
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