![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165014005/rectangle_large_type_2_a1dd09246354619b1a45cdfc652e4da0.jpg?width=1200)
開けてくれたのは 君だ
どうやったのか わからないけれど
開けようという気もなかった 僕だ
遠い昔に 鍵も無くしたまま
微笑んでいる 君
僕を試してほしいんだ
その手を離さずに歩きつづけるから
この窓に 陽のひかり
この窓に 雨のにおい
この窓に 海のきらめき
この窓に 明日が入ってくる
閉めてくれたのは 君だ
静かに 誰も気づかないうちに
開けっ放しにしたのは 僕だ
それが愛だと 勘違いのまま
遠くを見てる 君
僕を試してほしいんだ
君がいない時間に生きることはできないと
この窓に 陽のひかり
この窓に 雨のにおい
この窓に 海のきらめき
この窓に 明日が入ってくる
「窓」
矢野顕子作詞
・
・
・
世界だ
といってくれる
この世界を
知る入り口
窓があることすら
わからないままに
きみは
その薄いガラス越しに
手をのばそうとする
窓の存在に気がつくのはわたし
やさしくきっとつなげるね
でもガラス越しの
あなたは
目がまだみえない
でもきっとその先にある
と信じるあなたは
無心に世界にてをのばす
手を繋ぐその世界には
木漏れ日があり
きらめく魚の一鱗があり
ふみしめる落ち葉の音
まだめのみえぬ
きみに
いつかみせたい
世界
「うまれたてのあなたへ」
窓、より
かやつりぐさ2024.12.9