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【掌編小説】迷宮アトラクション


『迷宮アトラクション』

誘える友人もいないから、ボクは一人で迷宮探検型のアトラクションに挑む。リアルすぎる演出が不評らしく、近々お子さま向けに改修される予定だ。

入り口でガイドブックを受け取り、パラパラとめくる。石造りの通路を適当に進んでいると、不覚にも迷ってしまった!

壁ぎわで立ちつくしていると、一人の女の子が近づいてきた。彼女は微笑みながら「ワタシは入り口、キミは出口?」とつぶやいた。

ボクには言葉の意味がわからなかった。しかし、慣れたようすの彼女に案内をしてもらえたら助かる。美人だし……。

剣を振り下ろしてくるガイコツや床から飛び出す杭、迷宮の奥から迫り来る恐怖にあらがいながら進む。彼女は的確に仕掛けを心得ているようで、次々に現れる障害物や隠れた罠を巧みに解除していく。「もうすぐ出口だね」と目を輝かせて言った。

しかし、ボクが一瞬気を抜いた隙に、彼女は姿を消してしまった。どこにいるのだろうか、と探すも見つけることができない。信じられない気持ちで、しばらく考えをめぐらせていた。

たぶん、ガイドブックに載っていない入り口ーー秘密の扉を探しにいったのだろう。彼女にはまた会えそうな予感がする。まだ見ぬ冒険をもとめて、ボクは再び迷宮に挑む覚悟を決めた。

                      【完】

(※ 生成AIでかいた文章と画像を kayanoko works が人力で修正したモノです)


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若松かやの(カヤノコ&カヤノタミン)
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