「バレエの事しか語らない」人には、なりたくなくて
バレエをやってます、と言うと
世間一般的にはお嬢様扱いされたり
その世界しか知らない、と思われることが殆ど。
でも実は働いたり、アルバイトしながら
踊ってる人達も数多いるのが、現実。
プロなのにとか、アマチュアならいいとか
それに関しては色々揶揄されることもあるけど
社会経験として考えれば、1つの学びとして捉えることもできるかな。
私はホテルでの飲料部で働いた後
結婚式場や宴会場で、ドリンクをサービスする会社に
登録したことがありまして(いわゆるコンパニオン業)
そこの研修を受けて思ったこと。
「かな~り、厳しいわ^^;」
水商売、と世間からは見られる分野だからこその
徹底されたマナーがびっしり。
そして現場では主任クラスのお姉さま方が
美しくビシッと整えた身だしなみのもと、手際よく
そしてお客様への応対が素晴らしくて
いつも現場では、ドギマギしていたものでした。
人は普段、自分が何気なく属している「グループ」があって
そのグループとは違う世界を見ると、圧倒されてしまうもの。
なので自分が属してきた環境が、いかに自分に合っていて
居心地良いものであったかを、知った時期でもありました。
自分と違うグループを見て、そこに属せるかな・・?と考える時
何だか憧れる、とか、ここなら鍛えられそう、と感じる場合は
少し高いハードルを越えて、自分が変われる場所なんだと思います。
ただ、私はその後数回お仕事してから
辞めてしまったのだけど(やっぱり合わなかったのかな^^;)
だけど、その仕事に誇りを持ってる方達は
身だしなみも、所作も本当に美しくて
それでいて男前なぐらい、てきぱき仕事されていた。
今でいうマナー講師とか、出来そうなレベルでしたもん。
私が子供の頃~30代まで感じていたバレエの世界は
本当に厳しくて、上手な反面強いメンタルの人が多かった。
それゆえに、自分を追い込んで頑張ることができたとも言える。
だけど今は、厳しいだけでは無理で
楽しいが入ってないと、やる側のモチベーションが上がらない。
なぜなら、厳しくとか、もっとしっかり、と指示されると
人の身体は途端に萎縮し、固まる方向になり
脳は「頑張らねば!」と、そのことだけしか考えない戦闘モードになる。
女性の特徴として、ずっと戦闘モードにいると
「その状態=自分自身」となることが多い。
女性特有の器用さは、1つのモードに絞ってしまうと
その顔を演じ続けないといけない、という、
一つの暗示をも、生んでしまう気がするのだ。
私にとってバレエはとても大切で、人生のライフワークなんだけど
「バレエの事しか語らない」人には、なりたくなかったんだと思う。
無意識下で、ずっとそう思ってきていた。
今はそれを確実に意識しているため、こうやって書いたりもしてます。
ある意味、広い意味での表現者でありたいのです。
ちょっと変わった経歴あるけれど
バレエ以外のお話しも、沢山引き出せるかもです♪
一度ぜひレッスンにおいでくださいませ。
お待ちしています。
photo by Akira Nagashima
KayanoBalletStudio HP
バレエ教師兼ダンサーが綴る~踊る心
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