(ネタバレ全開)魔翻訳 93〜97章

93章
郎蛍…食われちゃったのか…なんで自分を食わせたのかの理由、郎蛍が最初出てきた時は無目的でただ必死に生きてただけな気がするし、どこかで何か心境の変化があったんだろうか?そもそもどうやって鬼になったんだろう?永安国の人なのに人面疫があるのも不思議だったんだけど、殿下が激昂した事と何か関係あるんだろうか…???考えてみると、実は作中でずっと初期からいるのに何も追加情報が出ていない謎めいたキャラクターなんだよな郎蛍って。

いや分かってた、まだ2冊分の厚みがある物語だしそろそろ急降下来るかなって思ってたけど、三郎さん急にどこ行った!?!?!?!?!?!!?!

早く帰ってきて!?!?!?!?!?!

両思いになった2人の無敵感が心強すぎたしなんならこの状態からあと3冊分くらいイチャイチャしてくれると助かるんですけどそうはならないんだなやっぱ……でも久しぶり(4巻ではチューなかったんだっけ?3巻ではずっとしてたからな…)に2人のチューが見れて嬉しかった。中国語でキスがどう表記されるかもうすっかり覚えたので、原語の時点でおお!!!やったー!!!と拳をあげてしまった。両思い後だけどまだ法力あげるとか言い訳が必要な三郎かわいかった…そしてやっぱり殿下の反応が(生唾飲み込むとか)リビドーみがある…性的にポジティブである…?なんて言ったらいいか分かんないけど、なんかそのうち三郎の事押し倒しそうですっごい可愛い人だなーと思う。
このカップルは、三郎はもう前章ですっかりただのかわいい少年な事が分かったし、殿下も普段は穏やかだしまだまだ恋愛に関してはピュアピュアなんだけどもこういうとアレだけども2人とも相手への性欲を隠さないとこが好きです。元気&素直でよろしい!!!!
早く殿下が三郎に法力をお返ししてるとこ見たいな…それだけが希望…と思うくらい状況が過酷すぎなんですが!?
ページめくったら大きな章の切れ目になっててそこにある文字見てヒッ!!!!って声出てしまったよ!?
最初にアニメを見た時、姿があまりに似てるのでもしかして殿下が白無相?となったけどその後2巻の過去編で実体ありで出てきたし、殿下の顔は邪悪な力でコピーしただけだと思ったし、霊文様の「白無相はもうこの世にいない」というセリフがあったから安心してたんだけど、どういう事???白無相って増える系の怪異なのか…???(????)あ、でも殿下の心の闇的ところから出てきた存在なのかとも2巻読んだ時思っていたような…殿下の動作の表現でよく「哭笑不得」(日本語だと「泣くに泣けず笑うに笑えず)って出てくるんだけど、あれ嫌な表現だなぁ(悲喜面を思い出すので)と思ってたんですけどまさかそれも伏線ですか先生…???
全然分からないけど、ひたすら殿下の心が心配。
展開のアップダウンありすぎて、己の心もやや心配…。

次章から「白衣禍世」に入ります。早く三郎に会いたいよお!!!!!!

94章 
お目覚め殿下、ここから過去編か!アニメ2期に出てきた殿下ご両親のシーンはこの悪夢の先取りかな…?
呪枷ってもっと刺青的なものかと思ってたけど、ほんとの首輪というか、手触りがあるっぽい?少し肌上に起伏を感じる程度なのかな?
君吾の処置、温情なんだろうけどただただ残酷だなと思ってしまった。結果的に殿下が魂まで全部汚れる事なく800年過ごせたから良かったし、なにせ天帝なのでそれをお見通しだったのかもしれないけど、今のズタボロの殿下からしたら力も無くどうしたらいいかいいのかも分からず地獄が永久に続く見通ししかないわけでさ。さっさと老いて死んじゃう方がどんなにか楽だろうね…。
というか3回目飛昇した殿下は今はもう呪枷も外してもらえる段階なんだな(飛昇したらすぐ私の所に来なさいと言ってたのに…って鬼市に初めて行くあたりで言ってたような、呪枷外してあげるためだったのかな)、でももう殿下は自分の罪を受け入れてるから、外してもらう気はないのかな(それにしてもデバフが常に大幅にかかった状態であんだけ強い殿下、改めて恐ろしい)。
この章時点では本当にまだ殿下も若くて、プライドが捨てきれず、境遇も受け入れられず血の気も多くて落ちぶれてる姿が生々しい。

……ごめん、可哀想だけどかなりこの殿下も好き…だって麗人がズタボロになってる姿って正直そそられるので…。
自分への侮辱で手が出ちゃったり、素直にイライラしたりしてる姿、800年後の老成した殿下には程遠くて若者感と王子様みがすごくて感情が大好きと可哀想のサンドイッチだよ!
慕情のことめっちゃ素直に友達って思っててほんっっっと殿下〜!!!!ピュア…!!!慕情はもうちょっと、いやかなり複雑な情をあなたに向けていると思います…!!!
でも離脱した時やけにあっさりしてたし、今までの慕情の人となりの描写を踏まえるとこれは描かれてないやむを得ない事情が背後にあったりするんじゃないかな?殿下の言葉じゃないけど慕情にとっては「埃まみれでも光り輝いてても殿下は殿下」だろうから、ただ落ちぶれた生活が辛くて逃げ出したというんじゃない気がするんだよな。
しかし風信の揺らがない忠誠ぶりがすごい。笑っちゃうほどめちゃくちゃ悪態ついてるけどその分めちゃくちゃ頑張ってるから、どうやって殿下と離別することになるのか本当に気になる。
殿下のメシマズがお母様から継承された事に衝撃を受けた。この頃の殿下はまだポイズンな料理にケチ付ける人格があったんだな…いつからまともな料理との見分けが付かなくなっちゃったんだろうか。なんか既にもう辛いんだけど、辛くてもどことなくこんな風にユーモアあったり、台詞回しが素敵だったりして先へと読み進められる墨香先生の筆力が素晴らしい…哀れな信徒をお導き下さい…。

さ、三郎ーーーーー!!!!!!!!!!!三郎じゃないかお前!!!会いたかった!!

この辺言葉にするのがもったいないくらい本当に綺麗な、すごいシーンで、なんて言えばいいんだろうか…。
ただ殿下と三郎はやっぱりすごく強い縁で結ばれてるんだなとも思ったし、三郎の純粋な愛がその縁を強く引き寄せてる所もあるんだろうなと思った。出会いからずっと殿下が三郎に一切の警戒心を抱かない事が繰り返し表現されてるのも本当に良いな。純粋な者同士だから惹きつけ合ってるんだろうか?
三郎が卑下する程には殿下は三郎の事を覚えてない訳じゃない(軍隊から追い出されてすぐ会った時も刀の子だ、ってちゃんと覚えてて気にしてた)んだけど、ずっと余裕が無い状況でしか巡り合わなかったから、人間としての生ではすれ違いばかりで終わってしまったんだよな。今も三郎がきちんと自分の身の上を明かさないのは、ここの殿下とのやり取り(気づかれないように守る)があったからなのかな…?
殿下の涙、堪えていた大きすぎる悔恨が溢れたのと、それでもやっぱり三郎の言葉に救われたからかなと思う。戦死した人々に対して済まないって思う心に、そうじゃないって応えてもらったんだもんな。でも、自尊心が擦り切れてしまった殿下にとっては慰めと共に、それでもやっぱり自分のせいだっていう思いをより一層強くしてしまう言葉でもあるからな。辛いな殿下…寄り添う誰かがいても、救いにならない時もあるよな…。

辛い…時は92章に戻って、「信我」に対して可愛く怒りつつ「我不信了!」って返す殿下を見るんだ。良かった…章末の辛いやり取りも800年経ったらこんなほのぼのイチャイチャシーンになるよ!!!

天官の中元節のシーンはどれも印象的で全部好きなんだけど、この星月夜に殿下が一人で兵士たちの魂を済度してあげる所から始まる全てが言葉が足りないくらい好き。なかなか上がって行こうとしない魂はきっと皆殿下を慕う仙楽国の人々だからだろうな…ってまず涙ぐんでしまうし、三郎が今の三郎になっても絶対に変わらない、殿下への愛や信徒としての忠誠を改めて今までの台詞や行動とダブらせる形で(三郎の背後に三千の灯が浮いてるシーン感動した…3巻で殿下が人間界で灯を見てるシーンもすごく好きなんだ。その光に力をもらう殿下とその時の台詞が本当に好きで、ここで思い出せて嬉しかった)見せてくれたし、今の三郎にはもうできる事がいっぱいあるんだな、言葉でも力でも沢山殿下の身体も心も守れるし、沢山の灯りを捧げられて、信じて欲しいと伝えれば殿下は信じてくれるし何よりもう今の三郎は殿下の隣に立つ事が出来るんだな…って思えて嬉しくもなった。絶望の中に確かな希望がある灯りのような章で、大好きです。

95章 
皇后様、懸命に生きておられる所と若者三人全員を子ども扱いしてるとこめっちゃ好きだ。
慕情いなくなって途端に生活が回らなくなるとこ、本当にギリギリの生活だったんだな今まで…そしてここで分かるのは慕情って言わば3K(きついきたないきけん)の部分を宮殿暮らしの頃から黙ってずーっと引き受けてたって事で、なんか単純に辛くて逃げ出したとしても、ちょっと気持ち分かっちゃうな…奉仕されるのが普通な皇族×3に、風信は同僚だけど根は貴族な訳だし。今までは奉仕に足る報酬が返ってきてたんだろうけど、それが不足した今、たまに感謝されるくらいのリターンだけではやってられないよね…。
紅鏡、繭糸ぐるぐる巻きの時風信が必死に取り返そうとしてて何か作戦に必要とかあるのかなと思ってたけど、殿下が昔ここまで大事にしてたものだから直して返さなくちゃと思って持ってきたって事なのか!?
な、なんて律儀なやつ…殿下、三郎が割った時はもう完全に執着手放してたけど…なんか風信って頭固くて不便な人だな(好き)。
金帯の話、蘭菖さんの話のどこかでさらっと書かれてたけど、めちゃくちゃ重たい話じゃないかー!!!!殿下…もう自分も他人も何も信じられない状態になってきて可哀想に…。
大道芸始める所、娼妓に殿下が売り飛ばされそうになる所、少し明るいトーンで心落ち着く。この後の描写(ご機嫌風信)と併せると、風信はこの娼館で蘭菖さんに再会したのかな…??
ていうか殿下が食べられる料理を作っている描写があって驚愕したんですけども!?どこでポイズンクッキングの才能が開花するんだ…!?
落ちぶれてはいてもささやかな暮らしをうまく続けていけるかと思えばやっぱりうまくいかなくて、悪人にもなれずプライドも高いままで、殿下がどんどん追い詰められてて、辛い。

96章 
いよいよ…話の中で「強盗や窃盗さえ手を染めた」みたいに書かれていても、殿下は絶対やらないだろ!やるはずがない!!と思ってたけどやっぱり未遂じゃないか!!!!!してません殿下!!!!!あなたはイノセント!!!!!!だからその…あんまり気に病まないで、と言いたい…でもそういう言葉全く慰めにならないよな、魂がそこまで汚れてしまった事を嘆いている訳だから。
しかしここで一足飛びに強盗する!となっちゃった殿下にはすごく違和感があって。大道芸できないくらいで、他に稼ぐ手段は僅かな賃金だろうがあったはず。最悪どこかの家の下働きになるとかさ…。だからやっぱり、国を滅ぼした罪悪感で自尊心をぺしゃんこにされて自分を信じられなくなり、慕情という友人、帝君からもらった紅鏡、自分であげたとはいえ金帯…と一つずつ、自分の大事なもの、言い換えれば執着しているものを意に反して無くしていった事、つまり喪失を連続して体験した上で、残った両親に忍び寄る死の影や風信の忠義が消える事への恐れといったさらなる喪失への予期不安が、現状を維持する事を耐えきれなくさせて、もう全部ぶっ壊しちゃえ!!!!!!!って自暴自棄になったのかな、と…だから前章から殿下はもう相当壊れてたんだなと思った。
それでも饅頭の味を知ったり、弱い人からは奪えなかったり、やっぱり最後まで善性を失わない強い人だよ殿下…あの神官たちは私が殴って記憶消しときますので…(過激派信徒)。

97章 
やけ酒殿下、鬼火三郎が一生懸命引っ張り上げようとしているのが可愛い(でも頑張ってるのに触れられないとこ、ウッ…ってなる…ここから800年かかるのか…)(そして与君山で殿下のお手を取れた時の三郎の気持ちを考え始めると何て言っていいか分からない)。
クソッタレー!って穴の底で叫んでる殿下かわいいな…風信の口癖がうつっちゃった!!…そういえば貴族出身のはずなのになんで風信あんなに口悪いの?殿下に酒は飲まないで!って言ってたのはこの事件があったからなのかな。

鬼火ちゃん…!!!!!あっためようとしてる…!!!!!ウゥッ…泣ける…俺に時間を、下さい…!!!(号泣)今すぐ800年過ごせる精神と時の部屋が必要だ!!!!!!
全体的に、神官と戦うとこでも、無力な時代の三郎がほんとに一生懸命で不憫で…800年後最強鬼王様になってる姿見てなかったら可哀想すぎて胸が潰れる所だった、良かった…。

本当にもうこの後もずっと辛くて辛くて、魔道祖師でも思ったけどマジで墨香先生は実感を伴う多種多様な嫌なシチュエーションの描写がうますぎて…くそっ前章であの神官たち全員やっぱりタコ殴って縛っておくべきだった…!!!
慕情の気持ちも分かるが…慕情こらぁ!!!!とは思うなやっぱり…それは駄目だって…。窮地に陥った時、利己的になれる人の方が生存率が高いのはそうなんだけど、それじゃいけないだろうが人間って奴は…愛ってやつはさぁ…!!と思うけど、まあ慕情には慕情の地獄があるんだろうな…とも思うなどした。まだ慕情の事何も知らないからちゃんと教えてほしい。
それはそうと、さっきまで凡人なのに超強くてぼろぼろでもかっこよかった殿下が完全にぶっ壊れちゃって、子どもみたいに泥を投げるしかない姿、可哀想だけど…………かわいい(小声)。
やっぱりお高く止まってた人が最高に人間臭くのたうちまわってる姿ってさあ、なんかやっぱ良いんだよな…(邪悪な愛で方でごめんなさい殿下)(でも多分こういう読み方も推奨されてる気がする)。しかし状況が悪すぎて、ニヤついててもすぐ真顔に戻ってしまう。
これまでの殿下の回想からするとここから好転する訳ないし、白いアイツは何する気なんだ…?

あと風信に裏切りフラグ立ってる気がするー!!一日中いなかったりするのって半分くらいは剣蘭さんに会いに行ってる気がするし、怪我も本当はそれ関連???どの道離別とご両親の死は確定事項な訳で、あー、殿下辛すぎるなーーーーーーーーー!!!!!


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