(ネタバレ全開)魔翻訳 26章〜30章

第一巻を読み終わって追加で気になった事など。

・地師の呪枷は結局何だったのか?フェイク?
・殿下の周りに因果が集まりすぎな気がする。ほんと世界の中心太子殿下だなぁ。ここからもっと壮大な話になっていく気がして期待が高まる。
・慕情ってなんか…動きが時々変じゃないですか?時々いなくなったりするし。おまえまさか…!?
・青鬼はどうやって鬼になったんだろう?

それと殿下が自分のしでかした事で苦しんでるのは本当見てるこっちも辛いんですけど、三郎を馬鹿にされて本気武神パンチしたのは格好良かったし墓陵で我を忘れてる姿は壮絶すぎてゾクゾクしたので、殿下が武神らしさを発揮してる所は正直もっと見たいし見ると嬉しくなっちゃうんだよな…。芳心も帰ってきた事だしな…。

各章感想

26章 なるほどこれが四名景ですか…!!!!ここにいる群衆になりてぇな!!!!この頃の殿下、徳は変わらず高いけど若さと天子ゆえの罪なき傲慢さがあって最高だな。
綺麗だし強いし命救われてるし、これは世界の全てがこの人になっちゃう出会い方だよな〜ってなったけど、三郎もうこの頃から既に鬼王の素質があるのか…?!思ったより殿下にエグいハマり方してて少し怖い。
あとまだ抑え目だけど慕情の屈折した人格がかなり伝わって来て良い。
この方の書く文章は本当に美しい。祭りの描写が目に浮かぶようでうっとりした。今はこれが全部滅びてると思うと一瞬虚しくなるけど、そういう現実と、幻みたいな綺麗さが交互に来る感じがとても素敵だ。

27章 
①慕情、おまえ…腹黒なのか!!??殿下は器が大きいなぁ。お着替えシーンのだらしない殿下はちょっとエロすぎじゃないですかね。生まれついての貴人だから平然と人に着替えさせてもらうの良すぎて興奮する。この珊瑚玉って、あの珊瑚玉か!!おしゃれ以上の重たい意味があるやつだったか…!!
慕情、辛いな…殿下ははるか高みで光り輝いていて下々のはずの自分までを守って目をかけて助けてくれて、それは正しくて感謝もしてるけど、側にいればその大きすぎる光が自分の闇を際立たせて、ずっと己の誇りが傷つけられるのは避けられないよな…。お前たちが私の玉だよって話、風信は素直に嬉しいだろうけど慕情が実際聞いたらどんな顔するんだろう。さくらんぼの森で仲直りしてるとこすっっっごい可愛かったけどこの辺の事思うと先々嫌な予感しかない。威容、この時はまだ可愛げがある…とも言えなくもないか?いや普通にもう品性最低なやつだけど、車没収のとこは笑った。

②やっぱり威容ほんと厄介な奴だな!!!!!!ねじくれててねじくれててでも愛や情が無いわけではない「厄」い人間の解像度が高すぎる。いやでも殿下の高潔さや皇極観の壮麗さみたいな美しさを描く一方で、威容みたいな救いようのない奴や、貧民街の子供たちといった残酷な現実や悲劇も同時にきちんと描かれている墨香銅臭先生の世界の書き方がすごく好きだ。殿下とパパ陛下の拗れ方もわっ……わっかる〜!!!となってしまった。同性親子のままならなさよ…。
三郎はもうすでにまごう事なき三郎だね!殿下をこっそり見つめてて気づかれたら首を捻って逃げるとこ、アニメの傘被せてもらうシーン思い出したな…。三子の魂百まで的な。「紅」と「醜」…なんか切ないけど、三郎のアイデンティティはこの二文字から始まってるんだな。その隠してる包帯の下にはまさかアレがあるのか…??!!不穏要素その2だ…。
風信がマジで忠臣中の忠臣すぎて、どうしてこれで殿下と道を分かってしまったのかめちゃくちゃ不思議になってきた。そしてアニメちょこちょこ見返してみたら思ったより彼は最初から殿下にちゃんと敬意払ってた。アニメから入って最初は慕情とセットな感じで見てたけど、やっぱりこの二人スタンス全然違うんだな〜。

28章 殿下と紅紅兒と風信慕情の関係がもう出来上がってて面白かった。今とまったくおんなじ!!!!!みんな変わってない。これが人は上に行っても下に行っても人である、という事か国師?!(違います)
慕情が下町の子どもに優しくて、ちゃんと見守ってて、彼の居場所とそこへの愛着を感じた。
殿下の理念としてすごく平等を重んじている所があってそこに慕情は希望を見出しているのかなと思うんだけど、生まれついて上からの目線しか知らない殿下と、下から見上げるしか知らない慕情の見ているものは果たして本当に同じ平等なのかな?そこに大きなずれがありそうで、何か起こってしまいそうで怖い。
庶民にわっしょいわっしょいされてる殿下、飛昇前なのに鬼のように強くて妖魔を素手で握りつぶす殿下、好きすぎだ。紅紅兒があやされてる所、威容の巣でブチ切れてる三郎を慰めてるシーン思い出して切なくなってしまった。
え、命運の話してるとこ、殿下の悪運ってまさか…???この時国師にあんなに酷く言われて、中元の時の三郎は殿下の出鱈目な占いが本当に嬉しかっただろうな。あれは祝福だったんだね…。

29章 太子殿下の人気すごい。あの公式絵とかで木に結んである赤い布、祈願だったのか〜綺麗で素敵だ!!風信が苦労人してると嬉しくなっちゃうな。なんでそんなに女が嫌いなんだ〜?なんのトラウマ??
威容…どうして…敬愛は決して悪い感情じゃないのに…なぜこんなに拗れてしまうんだ?

30章 自分に届かなかった声がある事に殿下が初めて気付いた。郎英は反乱の中心になるのかな?珊瑚玉はどうなるんだろう。ここから殿下が墜落してくんだと思うとえぐいよ…。一巻の冒頭だと軽く書かれていたからこっちも流してしまったけど、実際の地獄と破滅が目の前に迫っていてもう恐ろしい。

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