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海外移住に向けての準備(アラフォーのマレーシア移住計画)

退職届を出して、あとは自分が引っ越す準備。ただ調べてみると、海外に住む日本人って、日本の制度的にはとてもイレギュラーで扱いにくいものらしい。

銀行


調べてみると、なんと海外居住者にはサービスを行なっていない銀行が多数。海外転居するなら口座を閉じるように書いてある銀行もあってびっくり。大手の銀行は口座は閉じなくてもいいけれど、従来のネットバンキングが使用不可。代わりに月額料金を払えば、グローバルネットバンキングなるものを使わせてくれるとのこと。不便になるのに追加料金を取られる、この不条理…。でも空き家になるうちのマンションの管理費とか、日本円での月々の支払いはずっと続くわけで、日本の口座を維持しておくべきか、苦悶。どうしよう。

クレカ


ネットバンキングできないってことはもしや、と思ったら、クレジットカードも海外居住者には対応せず。まあ、海外旅行の保険とかついてるもんね。

保険


今入っている生命保険と医療保険についても、海外で使えるのか?という疑問がわいて、保険の代理店に聞きに行ったら、保険会社に問い合わせてくれた。結論としては、国内に代理の住所をおいて、そこを拠点に郵便物のやりとりができれば可、とのこと。ただネックなのは、代理住所は家族でないとだめとのこと。私は小さい頃養女に出ているのだが、養家の人々は亡くなっており実父母との関係は微妙で、簡単に言うと実家として頼れる家がない。そして夫の家族はオーストラリアやカナダ、マレーシア在住。どうせいっちゅうねん。

よみがえる記憶


これ、家を借りるときもめんどくさかったな〜と思い出した。オーストラリア人の夫と暮らし始めたとき、保証人が見つからなかった。「できれば親御さんに」と不動産やさんには言われるが、事情を説明しても「親族じゃないと出しても審査に通らないかもしれませんね」。どちらの親も日本にいないとか、死亡しているとか、生みの親に頼めないとかいうケースは、不動産業界では想定されていないらしい。頼れる親がいないことをひがむ私を夫が憐れんで「僕が友達に頼むよ」と言ってくれたが、夫の友達からは大抵「奥さんの実家に頼みなよ」との返事。まあ、そうなるよね。私の友達の多くは子育てに忙しかったし、自分の職場の上司に頼むのも気が引けて、結局、お金を払って保証会社を使った。
日本の保証人制度なんて折り畳んで燃やしてやりたいと思った。

住民票


役所で海外転出の手続きをしたら、日本に住んでいないことになり、住民税を払わなくてよくなる。正確にいうと1月1日に住民票を置いていたところから前年分の住民税の請求が来るので、春に引っ越す私は、もう1年分払ってから住民税フリーになる。うーん、お正月前に引っ越しできないものだろうか…。
ただ、もろもろの手続きのめんどくささを考えたら、住民票をそのまま日本の自宅においておくという手もあるらしい。そうしたら銀行口座もそのまま使えるし。日本に年1回は帰ってくるつもりだし、と考えると迷い始める。

ちなみに、役所に転出届を出したときも、税金の書類の送り先としてやはり代理人住所をしていしないといけない。こちらは税理士などプロを指定できるという選択肢があるのがまだ救い。
結局、日本の制度は、海外に引っ越す日本人をあまり想定していないし、さらに、海外に住む日本人は絶対その親か子どもが日本に住んでるよね、という前提に立っているらしい。そしてその前提をクリアできない人間には冷たいよという、はみ出し者のひがみ。

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