MMOって本当にいいものですよねぇ。
2024年11月3日(日)。
Granado EspadaというMMO RPGのサービス終了演奏会に行ってきました。
わたし自身がこのゲームをプレイしていたのは2012~2014年頃。
当時のわたしにとっては(まだ塾の非常勤講師だったんです)そこそこ課金圧高めのゲームで、足が遠のいてしまったのも単純に求められるレベルについていけなくなったという理由からです。
つまり、ゲームのシステムやキャラクター、人間関係、その他すべての要素については「好きなんだけどなぁ…(´・ω・`)」と思いながらお別れしたような形。
このゲーム、2020年に運営がH社からI社(ゲーム自体の開発会社)に移管していたのですが、今回はこのH社で10年間にわたってプロデューサーをしていた方が自腹で無料の演奏会を開催してくださいました。ありがたや。
わたし、あまりゲームのオフラインイベントには参加しないんです。
どういうわけか「オフ会をやって中の人を知ると、満足してゲームを辞めちゃう」という癖があったので。
でも今回はサービス終了だし、最後だし、思い切って参加したという次第です。
いやぁ…参加してよかった。
で、現場で思ったことをつらつらと書き残したくなったので、この感情を記録しておきます。
MMOの世界で「暮らす」という感覚
2000年代頃はMMO RPG全盛期でしたね。
Ragnarok Online、Linege、FF11などなどのヒット作が次々に登場して、当時は「ネトゲ廃人」なんて人種がたくさんいたものです。
何を隠そうわたしもその一人だったわけですが(ノ∀`)
自分の作ったキャラクターを操作して、そのキャラクターとしてチャットをして(当時はボイチャなんてなかった)、いつの間にかその世界で暮らしているような感覚になれる。それがMMOの魅力です。
周りには自分と同じようにその世界を愛するプレイヤー仲間たちがいて、どのゲームでも大抵「ギルド」とか「パーティ」のようなグループに所属することになります。
スタバじゃないけど、もう、ゲームの世界はプレイヤーにとって「サードプレイス」になるのです。
MMO世界におけるBGMの強大な威力
MMO全盛期のあの頃、ほとんどの人はBGMも含めてゲーム世界を楽しんでいました。
(BGMをつけずにプレイする派の人もいましたが「もったいない!」と言われまくっていた記憶)
Granado EspadaのBGMは特に評判が高くて、ニコニコ動画やYouTubeにもよくBGM動画が上がっていました。いや良いことではないんですけど。それくらい人気があるってことです。
1年ほど前に作曲者ご本人が動画をアップしていたので1曲紹介しますね。
音楽って、人の記憶や感情に直結するものなんだなと思います。
これは「コインブラ」という街のBGMなんですが、もうね、冒頭3秒聴いただけでぶわっと街並みが目に浮かぶんです。
常に夕暮れのような空気感の穏やかな港町で、わたしはここをホームにしていました。クエストやイベントが終わってだらだらチャットをする間とか、他のユーザーとの取引のためにマーケットを見るときとか、ずっとこのBGMが流れる街で「過ごして」いたのです。
ここで思い浮かぶのは街だけではありません。
お気に入りのスポットに座ってくつろぐ自分のキャラクター、よく一緒に遊んでいたギルドの仲間、同じくコインブラをホームにしているであろう話したことのない知らないプレイヤーまで、何もかもがリアルに浮かび上がってきます。
実際この曲はいろんな人にとって「ホーム」だったようです。
イベントでも最終盤のイイところで演奏されたのですが、会場のあちこちからすすり泣く声が聴こえてきました。
それくらい、MMOにおけるBGMって重要なものなのです。
ネトゲ廃人をやっていたことは「良い思い出」
現在では、こういうがっつり系のMMO RPGはプレイしていません。
わたしのネトゲ歴はここで止まっています。
Ragnarok Onlineに関しては大学生の時期だったこともあり、文字通り寝食を忘れるほどのめり込んでいました。夫と知り合ったのもこのゲームですしね。
正直当時は、今ライター業にかけるのと同じくらいの時間をゲームに注ぎ込んでいましたね…
あまり褒められた生活ではなかったかもしれません。が、今となっては大事な大事な思い出です。
老後を楽しく過ごせるゲームと出会えたらいいなぁ
今回は、同じ世界を過ごした「中の人」たちと一緒に、あの世界の音楽を聴くという体験をできて、本当に良かったです。
今もMMOはやっていないものの、チャット主体で協力して遊ぶゲーム自体は続けています。
でもこのゲームがあと何年続くかは、誰にもわからないわけで…
60代、70代になる頃にも、こうやって仲間と楽しく「暮らせる」ゲームが見つかりますように…!