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「12,500」と聞いたら目から鱗が飛び出して人生が変化した。

「12,500」

これまでのライター人生において、もっとも強く印象に残っている数字です。

もしこの数字を知らないままだったら、わたしは今も「正社員」という立場にしがみつくために、精神をすり減らしながら片道1時間半かけて通勤していたでしょうし、Webライター界からひっそりと消えていた可能性すら否めません。

では、この数字は一体何なのか。

およそ1年前に聞いたこの数字の意味について、つらつらと語ります。

このエピソード、わたしの頭のゆるさも透けるので、ちょっと気恥ずかしいものなのですが、一度どこかに書いておきたかったんですよね。ちょうどnoteで良さげな投稿企画が開催されていたので、今回形にしてみます。

#心に残る上司の言葉

上司?かはさておき。

「Web上の文章を書くだけでお小遣い」に満足していたあの頃


わたしは2023年7月ごろからとあるゲームブログの記事を書く仕事を引き受けていました。

その条件は、10記事=2,000円。

初めは5記事で1,000円の契約だったのですが、途中から「まとめて処理してもいい?」と聞かれたのでOKし、この条件で書いていました。

これも、クラウドソーシングのシステムを考えれば、こちらにはデメリットしかない条件変更なんですよね。100記事以上納品したのに評価をもらえた回数がめちゃくちゃ少ない…(´・ω・`)

こういうところも平和ボケ?していた

他に単発の案件を受けたりしながらも、当時1ヶ月で得ていたのは1万円ちょっと。

ちなみに稼働時間は今とほとんど変わらず、執筆していた量も多分現在の6~7割くらいでコレです。怖い。

一方、案件をこなしながらもYouTubeやWebサイトで情報収集はするわけです。さすがのわたしも気が付いた。

「もしかしてこの案件、安すぎるのでは…?」

何も考えずに「月に10万円稼いでみたいな」と妄想を始める

今取り組んでいる案件がめちゃくちゃ安いと気付いたわたしは「Webライターとして、もっとちゃんとした案件を受けて稼いでみたい」と考えるようになります。

「月に10万円とか稼げちゃったらかっこいいよねウフフ」

でも、まだこの時点では認識がフワフワで、具体的に何をどうやったら10万円に到達するのかまで考えてはいませんでした。

稼ぐ妄想だけは捗っていたものの、当時独学でSEOについて勉強しただけではいわゆる「マトモな」SEO記事の案件に応募する勇気がなかなか出てこず。たまーにチャレンジしても、普通に不採用が続いていたのです。

稼ぎたいという気持ちはあっても、自信がないからほとんどの案件には応募すらできない。そんな日々が続いていました。

とはいえ、この時期の不採用については
・プロフィールは自分の書きたいこと中心でめちゃくちゃ
・提案文でも「副業ですが」「初心者ですが」を連発
・ポートフォリオもなくゲーム記事をサンプルとして提示する始末
こんな状態だったので、今となっては当然だと思います。

そんな中、自分の中で「一度きちんと、Webライティングの勉強をした方が良さそうだ」と感じるようになっていきます。

その後の流れは過去の記事で見た方がわかりやすいのでリンクぺたり。

簡単に言うと
・ゲームブログの案件は継続辞退
・ライティングスクールに入ったものの選択ミスして1ヶ月で退会
・書帝塾(現:創帝塾)に移籍
したという話です。

ねぇ知ってた?12,500×8って10万らしいよ!(わたしは知らなかった)


タイトルの「12,500」という数字は、創帝塾のまきさんと初めてお話ししたときに言われた言葉です。

初めて話したのは無料の個別相談会でした。で、そのときに「いつか副業で10万円稼げるようになってみたいんですよ」と打ち明けました。

そうしたら、次の瞬間に言われたんです。
「1本12,500円で引き受けて8本書いたら、10万円ですね」って。

ほ、ほ、ほんとだーーーーーーー!(脳天に隕石が直撃)

…あのね、今となっては笑い話だと思っています。
当たり前すぎるじゃんwwwって思う方も多いと思うんです。
いや本当に当たり前だよwwww

でもこのときは、本当に心から、全力でびっくりしたのですよ。

要は「10万円」という数字について、具体的なイメージをまったく持っていなかったということです。小学生が「100万円ほしー!」って言うのと同レベルの認識だったのだと思います。恥ずかしい。

わたし、当時例のブログ案件で毎月20記事くらいは納品していましたからね。1本あたりの報酬が上がったら、たったの8本でもいいんだ!?
あれ?これって案外あっさり届くラインなのでは!??

そんな衝撃でした。

こうしてWebライターの仕事が妄想から現実へ


この対話の際に抱いたのは、それまで夢物語だった「10万円」が、現実世界に降りてきたような感覚でした。

そこから実際に文字単価0.05円ライターだったわたしが2.3円の案件に通過して、そこでの稼働が始まっただけで10万円のラインは一発クリアして…

その後も順調に仕事を増やすことができた結果、2025年には晴れて独立を果たした、と。今はちょうどそんな状態です。

フワフワ副業勢は案外多い気がする

わたしもなかなかのブラック案件上がりではありますが、結構周囲を見ていても「最初は10記事いくらで」「文字単価?考えたくもない」「時給…そんな言葉は知らないなァ」な案件を経験した方が多い印象。

わたしの愛するメディア「Mojiギルド」では、登録ライターさんの赤裸々な初仕事エピソードをたくさん読めるのでおすすめです。楽しいですよ。

意外とね、ゆるゆるやってしまうというか、満足ラインが極端に低い人っているんだと思います。

  • 文章を書いてお金をもらっているだけで満足

  • クライアントに感謝されたらもうOK

  • Webメディアに自分の文章が載るだけで感激

実際、「あの案件の条件は酷かったけど仕事は楽しかった」って方、多くありませんか?わたしもそうなんですが。

そういうおかしな需給バランスの調和というか、なんかそういう作用が、激安案件の世界には確かに存在しているのでしょう。

でも、同じ時間執筆するなら、お金はたくさんもらえた方がいいに決まっています。今後はまきさんみたいに、過去のわたしのような「謎のフワフワ脳を持った副業勢」を、少しでも早く目覚めさせられるような行動ができたらいいなと。

切実に思います。



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