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マネジメント漂流記 ~最初の6ヵ月振り返り / 継続検討編~
2022年10月よりマネジメントへの一歩へ踏み出して以降、その日の学びや感じたことをTwitterに書き溜めてきた。何とか6ヵ月を終えたことを受け、自身のツイートを振り返りつつ "ここ3ヵ月間の学び" を整理したいと思う。
なお、最初の3ヵ月間を振り返った記事は以下である。
~本記事に関する補足説明🔖~
『6ヵ月を終えての振り返り』については、"新たな気付き編"と"継続検討編"と"参考紹介編"の3部構成に分けて記載する。
"継続検討編"では、この3ヵ月の中で生じた【葛藤】や次の3ヵ月に向けての【宿題】を記載する。一方で、”新たな気付き編”では、前回振り返り以降の3ヵ月間で得た【気付き】を記載する。"参考紹介編"では、自身がマネジメントに担う上での参考になった情報や言葉を紹介する。
1.次の3ヵ月に向けてやりたいこと
この3ヵ月を振り返りながら、改めて浮かんできた「次の3ヵ月に向けてやりたいこと」を、ここではその3つに整理して書きたいと思う。
ー『次の3ヵ月に向けてやりたいこと』ーーー
その①:伝える術の研鑽
その②:公平感の醸成
その③:言葉の擦り合わせ
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その①:伝える術の研鑽
自分以外の誰かに動いて貰うには、「何に対して、どんなことをして貰いたいのか?」ということをその相手に伝えていく必要がある。そういう意味で、マネジャーは『情報を伝える』という点において、スペシャリストである必要があると思うに至った。
これまでは、自身の社会人生活を通じてアマチュア的に「伝え方」について試行錯誤してきたが、そこから一歩踏み込んだ学びを得ていく必要があることを行っていきたい。
もちろん"文章化"だけに留まらず、例えば文章化したものを元に"図式化"することまで出来れば、より一層伝わりやすくなると思う。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 2, 2023
そう考えると、マネジメントを担うにあたっては "自分自身" を磨くことに加え、《伝える術》も合わせて磨くことが大切なのかもしれない。何か興味範囲がグンと広がった。 https://t.co/eWEIsHTxIw
その②:公平感の醸成
ここまでのマネジメントを通じて、マネジャーとして1つの主業務である「仕事を配分する」ということにおいて、受け手側に「公平な配分である」と受け取って貰える状態と作っていくことの難しさを感じている。
例えば、マネジメント側として仕事を公平に配分したつもりであっても、メンバー間同士の連携の中で段々と各メンバーにおける負荷の比重が変わり、一部のメンバーの負担が大きくなることも少なくない。
メンバーそれぞれが『効率』を求めて連携した結果、一部メンバーの業務が逼迫し、結果的に遅れを生じることがある。この状況は《共有地(コモンズ)の悲劇》に近い様に思う。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 4, 2023
一般的には"規制"や"公平分配"を盛りこむことで解決を図るものだが、チームという観点での"規制"や"公平分配"とはなんだろう?
また、自分のチームだけでなく他チームとの比較の中で感じる「不公平感」もある。自チーム以外の部分に対しても目を向けながら、まずは自チームのメンバーにおいて「公平感」を醸成していけたらと考える。
品質保証という職能はどうやら今ひとつ人気が無いらしい。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) January 27, 2023
その様な状況を背景に、「今いる人を長く繋ぎ止めたい」という"思い"が職場風土の土台となっている様だ。
ただ、その思いが不自然な"配慮"を生み、その配慮が"不公正感"を生んでいる側面もある様に感じる。この流れはどこから断ち切れる?
その③:言葉の擦り合わせ
日頃何気なく使っている言葉・行っている行為には、認識が合っている様で合っていない言葉が実は沢山あり、個々人における認識のズレによって、仕事の連携において摩擦を生んでいる側面があることを感じている。
例えば、「ちゃんと」という言葉・行為1つとっても、その言葉に紐づく具体的な行為には個々人によって大きな違いがある様に認識している。そういう言葉・行為を1つずつ紐解きながら擦り合わせすることが、チーム内の連携強化を図ることに繋がると考える。
「"ちゃんと"伝えました」
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 4, 2023
メンバー間で "ちゃんと" の解像度に違いがあることが、現場での連携不良の引き金となりがちである。
「"ちゃんと"とはどういうことか?」の枠組みを一度作り、メンバー間の解像度を合わせることに努めたい。意外と省略されてしまうのは『なぜそれをやるのか?』である。
2.チームにこれから浸透させたいこと
この3ヵ月を振り返りながら、より良いチームとしていくために「チームに浸透させたいこと」が浮かんできた。「目指したいチームの風土」と言い換えることも出来るかもしれない。ここではその内容を7点挙げたいと思う。
ー『チームに浸透させたいこと』ーーー
その①:走り出す前に一歩だけ立ち止まって考える
その②:他責が強い内容でも一度自責観点で考える
その③:量も大切にしつつ質への意識も絶やさない
その④:「出来ない」ことはまずは正直に宣言する
その⑤:仕事の切り替えコストが存在を無視しない
その⑥:理解されないことも理解できないこともある
その⑦:面白さを見出すには自身の工夫も必要である
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その①:走り出す前に一歩だけ立ち止まって考える
『思い立ったら、"少し考えてから" 即行動』を大切にしている。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 22, 2023
例えば、思い立ち時点では重たく思える仕事も、"少し考えて" 仕事の捉え方を見直せば、軽い仕事に変えれたりする。
人には思い込みがあり、思い立ち時点では特に色濃く含まれる。だからこそ、一度立ち止まり "少し考える" ことが大切。
その②:他責が強い内容でも一度自責観点で考える
「言ったけど *部門の担当者がやってくれない」、、この言葉をメンバーから受けた時の対応に迷い中。
— かや | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 23, 2023
代わりに対応し、"協力の仰ぎ方"を示しても良いが、若干のポジションパワーも含むため腹落ちしてもらい難い。
かと言って、頑張るメンバーに『自責の観点でもっと工夫してみたら』とも言い難い。
その③:量も大切にしつつ質への意識も絶やさない
『量は質に転化する』ということが言われるが、"量"をこなすこと自体が目的化すると、途端に"質"への転化は望みにくい状況となる。
— かや | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 20, 2023
「最終的には"質"の向上を狙いながら、目標は"量"で設定する」場合もあるが、その際には《"質"への意識を絶やさない仕組み》をチームに設ける必要があると感じている。
その④:「出来ない」ことはまずは正直に宣言する
出来ないことは「出来ない」と示すことは大切。だから、メンバーにも『「これは出来ない、、」と感じたら、抱え込まずに声掛けを』とお願いしている。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) January 18, 2023
ただ、"持てる時間で何とかしよう"と臨む姿勢から、状況の打開に繋がるアイデアが浮かぶことも多い。メンバーから"その機会"は奪いたくない。葛藤。
その⑤:仕事の切り替えコストが存在を無視しない
意外と甘く見がちなのが、仕事の切り替えコスト。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 28, 2023
「この案件はAさんが得意だから、今のAさんの仕事はBさんが引き継いで、、、」
メンバー間で陰ながらそんな連携が行われる場合があるが、人的配置は見かけ上「最適」でも、実態は切り替えコストが嵩んでロスが大きい。この辺りの意識を変えたい。
その⑥:理解されないことも理解できないこともある
例えば「感受性が高い人が見る景色を、そうでない人が理解し切れるか?」と言うと、どこかに限界があると思う。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 20, 2023
メンバー間でコミュニケーションを行う際、『理解されないことも、出来ないこともある』との認識を片隅に持つと、きっと歪が生じにくい。ただ "理解されよう/しよう" とする姿勢は必須。
その⑦:面白さを見出すには自身の工夫も必要である
職場や上司に影響で「仕事がどこまでも面白くなくなる」場合はあると思う。
— 萱場貴士 | マネジメント漂流記 (@kybtks) March 15, 2023
一方で、職場や上司に影響で《仕事が面白くなる度合い》には、実は壁があると思う。本人も"より面白がる意識や工夫"を交えることで、その壁はきっと超えられる。そもそも"1から10まで与えられた面白さ"なんて面白くない。
3.本内容を通じて思うこと
マネジメントするチーム自体は同じであっても、3ヵ月、、6ヵ月、、と少しずつマネジメントの歩みを重ねる中で「自分のチームに対してやりたいこと」は日々じわじわと滲み出してくる。
そして、当然だが滲み出てきた「自分のチームに対してやりたいこと」を実際に実現するには更に時間を要する訳で。
そんな状況に向き合う中で、チームをマネジメントすることの "本来の時間軸" の体感を深めている次第である。その時間軸は、マネジメントを担い始める前に自分が思っていた時間軸よりもずっと長そうである。
ここまでお読み頂きましてありがとうございました!💐
この記事は「自分のために行った振り返り」を公開している形ですが、一読頂いた方にとって、何かお役に立つ部分があったなら甚幸です!
『これまでの6ヵ月振り返り』については、本記事 "継続検討編" の他に、”新たな気付き編”、"参考紹介編" もありますので、もし良ければ覗いてみてください🙇
「知恵はかい出さんとあかん、井戸から水を汲み上げる様に」を大事にしながら、日々のマネジメントに対する振り返りをツイートしています👇