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他社マネジメントメンバーとの雑談から
ある勉強会で繋がったメンバーでの雑談会を開催した。年齢層は30代~40台前半で、年齢的にどのメンバーも試行錯誤しながら大なり小なりマネジメントを担っていた。このnoteでは、そのメンバーと自身が持ち込んだ問いを交えながら雑談する中での得た気付きを備忘録的に残すものである。
問い①:「中心に位置するには?」
自分自身は約1年前 (2022年10月) にマネジメントを担い始めた。日々、試行錯誤しながら立ち回っているが、自社内での同列のマネジメント層の中では、まだまだ "端" に位置する様な肌感があることが一つの悩みであった。
いち担当者の時には、担当者レベル層の中では "中心位置" に近い部分にいたことから、1年経過してもその様な立ち位置に自分を上手く引き上げられないことに引っかかりを感じていた。そんな悩みを吐露しながら、参加メンバーと会話する中での気付いたことが以下である。
《問い①に対する気付き⚡》
率直には「階層が上がる程に、中心位置に入れる立ち回り」を意識的に行っていく必要があるということである。自分はいち担当者であった
時には、『調整力』を1つの強みとして社会人生活を歩んできた。各関係者間での情報を集めながら、要点を整理して『調整』を行い、向かうべき方向を明らかにするということを繰り返し行ってきた。
実際のところ、担当者層の中では、積極的に組織の壁をまたがって、要点を掴み行こうと立ち回る人の割合は一部でありかつ、更に集めた情報を交えて向かうべき方向を見出して行こうと立ち回る人は一握りであった様に思う。だからこそ、自分が全力で『調整力』を発揮しているだけ自ずと、インセンティブが獲得でき、取り組みの中心に位置する傾向にあった。
しかし、階層が「担当者層」から「マネジメント層」に挙がると、『意思決定力』が相対的に高い人たちに囲まれることになる。その結果、『調整力』を発揮しているだけでは、最終的な判断は『意思決定力』が高い人達にインセンティブを取り込まれる状況が生じてしまう。その結果、"体感として中心位置から一歩離れてしまう" ことになるのだと自身の状況を整理できた。
✍ 一言補足 ✍
この雑談会で言葉を交わしたメンバーが「自分が中心にいたい」という強い思いを持って、日々試行錯誤を行っており、その気持ちの持ち様に対する温度感の違いを感じながら得た気付きであった。
《気付きを踏まえての着眼点💡》
自身が "今の状況を脱したい" と考えるのあれば、「自分が中心にいたい」「意思決定を担いたい」という強い思いを持ちながら、『調整力』を軸としたボトムアップ的な情報発信だけでなく、『意思決定力』を軸としたトップダウン的な立ち回りを強化していく必要がある のだと改めて考える次第であった。自分のスキルにおける"未開拓部分"を開拓していく。
問い②:「ビジョンを獲得するには?」
日々のマネジメントにおいては、上位階層の方針を元にチーム運営する際のビジョンを定めているが、トップダウンに沿ったビジョンだけでなく、自分発意のビジョンを添えたい想いがあった。その課題感を交えながら、「参加者それぞれがどの様にビジョンを獲得しているのか?」を雑談した。その中で気付いたことが以下である。
《問い②に対する気付き⚡》
雑談する中で改めて感じたのは「仕事外の取り組みからビジョンの鱗片を獲得している傾向がある」ということである。プライベートで力を入れていることを通じて気付きを得ていたり、職場外の人に取り組みに刺激を受ける中で、ビジョンの鱗片を掴み取り、そこから自分の仕事・チームに落とし込むことを行っていた。
✍ 一言補足 ✍
例えば、某建設会社の代表の立場の方においては、自身の趣味であるサーフィンを通じた体験の中で、「その会社が次のステップに向かうためのビジョン」を見出していた。
職場で仕事に取り組んでいるだけでは、自分独自のビジョンを培うことはやはり難しいのかもしれない。自分の価値観を養っていく上で「日々の生活に雑味を取り入れていく」ことの大切さは、これまでも頭では分かっているつもりではあったが、他参加者の話を聞く中で、まだまだ出来ていない自分を突きつけられる次第であった。
少し話が飛躍するが、これまでの延長線上ではないアイデアを見出す上では、「出来る限り遠い2つの要素を組み合わせてみることが大切」ということが言われたりもするが、ビジョンを見出す上でも同様のことが言えるのかもしれない。
《気付きを踏まえての着眼点💡》
自身がマネジメントするチームとしてのミッションならびに仕事における自身の立ち位置的に、油断すると仕事に忙殺される状態になりがちであるが、厳しい見方をすればそれも1つの「易き流れている」状態なのだと思う。自身ならびにチーム飛躍のヒントを得るために、もっと「雑味」に熱中する時間も大切にしていきたい。自分の価値観を醸成する源泉はどこにあるのか?
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~ 参考:その他のキーワード ~
今回は「マネジメント」という観点で得た気付きを大きく2点記載したが、その以外にも複数のパワーワードが飛び交った。ここでは "印象的であったパワーワード" を3つほど書き残しておく。
『プライド OFF』
仕事が上手く行っていなかった時に、泥臭く自分の収入源を確保した経験から、「自分のプライドのON / OFFが出来る様になった」という話。高いプライドは時に他者との "衝突" を生むが、それを任意に実施する。
『毎月成長する』
「今の自分は毎月成長出来ている実感がある」と自信を持って明言する参加者がいた。自ら日々学びを掴み取りに行く姿に痺れる中で。自分も、もっとをギアを入れることが出来るのではないかと思う次第であった。
『情報のギャップがビジネスになる』
会社を辞めて、自分で会社を起こしたメンバーからの発言である。日々、身銭を切りながら試行錯誤を行う中で掴んだ "気付きのエッセンス" を聞かせて貰う中での言葉である。経験が伴いながらの言葉はやはり重たい。
(参考)本noteに関連する情報
「知恵はかい出さんとあかん、井戸から水を汲み上げる様に」を大事にしながら、日々のマネジメントに対する振り返りをツイートしています👇