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フロントエンドエンジニアからプロダクトデザイナーに職種を変えた話

2021 年の振り返り。
これまではフロントエンドエンジニアとしてウェブ・モバイルアプリ開発や、片手間に BtoB SaaS の UI デザインをしてましたが今年は転職に伴い主軸をプロダクトデザインに移しました。

背景

ここ数年は Vertical SaaS ドメインで UX リサーチャーと協力してユーザーのインサイトから一緒に方向性検討したり、デザインシステムのようなものをデザイン・実装したり、前職では紆余曲折あって PO 的な役割を兼ねたりと広くプロダクト戦略から実装まで関わる機会がありました。

そんな中、前職(外国籍人材のビザ管理領域)が新型コロナの影響もあってチーム解散したため、次は何をやろうかなと思ったところ

  • 「どうやって作るか」も好きだがそれ以外の部分の方が感心度合いが高い

  • 実装段階では手遅れなものが多い

  • マネジメントよりはまだ手は動かしたい

  • 引き続き Vertical SaaS でドメインの専門家と協業していきたい

という方向性に思い至り、たまたま友人が教えてくれた医療領域のスタートアップへデザイナーとして入社しました。

転職活動

流石にデザイナーとしての就労経験が全く無いと厳しいと思いますが、片手間とは言え UX リサーチを踏まえた仕様検討や、デザインと実装の狭間に対する自分なりの打ち手としてデザインエンジニア的な働き方をしていたため、デザイナーへの転身は然程問題にはなりませんでした。
むしろデザインと実装の狭間への課題感を持っている会社は増えてきているように見えることもあり、話を聞いた中では歓迎される傾向にあると感じました。

※ 以前留学でカナダのメディアデザインコースにいたことがあり、またクリエイティブエージェンシーでの就労経験もあるため比較的デザイン分野の知識はある方だと思います。

今何をやっているか

所属する部署ではデジタル療法(Digital Therapeutics, DTx)と呼ばれる領域でサービス開発をしています。(参考: デジタル療法(DTx)とは何か?

デジタルヘルス、デジタル医療、デジタル治療の違いに関する表
活発になり始めたデジタル療法の国内開発」より

これまでやってきたサービス開発と全く異なる部分として、医学的エビデンスが前提であったり、開発プロセスに臨床試験が入っていたり、医療機器に関する規制がアプリケーション開発に及んでいたり等があります。

今年は主にビジネス企画チームに近い立ち位置で、医師・患者ヒアリングでのインサイトからペイシェントジャーニー作成、Figma によるプロトタイプ作成、コミュニケーションデザイナーと協力してブランディング議論などを行なっていました。調査の一環として臨床論文も読んでますがこちらは慣れるまで少し大変でした。

企画チームは製薬・医療機器開発をバックグラウンドとするメンバーが多く、全体としてアプリケーション開発の前提や共通言語が不足しているため、デザインシステムやアクセシビリティなどプロダクトデザインに関する啓蒙活動をしています。またエンジニア主導で開発フローの改善も行われているためそちらとの連携も始めました。

来年はもう少し手を動かしたいため既存サービス改善および新規サービス開発で実装にもある程度関わる予定。デザイン領域に感心があるフロントエンドエンジニアが同じ部署に入るのでデザインエンジニアとして育てられれば良いなと密かに思っていたりもします。

今後のキャリア

もう少し長期的なキャリアとしてはもしかしたらサービスデザインをやってるかもしれないし UX エンジニアを目指すかもしれないしその辺りは仕事しながら考えようかなと思ってます。最近は社会人大学院も検討しているため全く違ったキャリアになっているかもしれません。

仕事と関係ない話

春からとても元気なミニチュアダックスを飼い始め、仕事以外はだいたい犬と遊んでいる気がします。かなり体力がある子なため朝晩の散歩で夫婦の健康にもかなり貢献してくれています。。。

子犬のミニチュアダックス
まだ子犬の頃
ほぼ成犬のミニチュアダックス
成犬に近づき凛々しくなった今日この頃


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