すごい演劇を見てしまいました

今日は、8月の朗読Barでご一緒させていただき、休憩前にお客様からいただいたお題で休憩時間(10分!)でショートショートを書き上げて休憩後最初の出番で練習もせずにそれを読み上げるという神業を魅せてくださいました、坊俊幸さんが出演される、劇団文机と熊の公演『志在忠益』を観て来ました。三国志の一部を題材にしたもので、パンフレットから気合十分で、人の名前を覚えるのが苦手な私は混乱しまくっていましたが、出だしで既に混乱してたら、三国志上重要な役割を担った人物でも、今回の公演で重要でない役は皆仮面をつける、という演出をされていました。確かに観賞する側は、注目するべき役やその位置づけ、関係性がすっきりして分かりやすくはなったのですが、これは、正直、演者さんにとっては、キツイなぁと思ってしまいました。仮面をつけるということは、自らの演じているペルソナが相手にも観客にも見えないということ。更に、視野も狭まり、ブロッキングした立ち位置を一歩でもずれると互いにぶつかったり、下手をすると段差もある舞台では怪我の恐れもあります。それに加えて、台詞の難しさ(単に時代や身分による言葉の違いだけでなく、漢文から取られたであろう、ふりがながなければ読むことも困難で、意味もわからない漢字の羅列が多い)から、役に入り込むにも、相手との掛け合いのタイミングにも、困難を伴います。しかもこれ、間に休憩を挟む、トータル2時間半という長大な劇で!こんな恐ろしい脚本を好んで書く人が居て、それを好んで演じる劇団文机と熊があって、そこに出ている(別の劇団の劇団員かつ、働きながら参加している)坊さん。皆さん凄すぎでしょ!恐れ入り過ぎて、早々に劇場を出たはいいけど、慢性の重度の方向音痴により、帰るのが遅くなってます💦

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