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子ども現地校入学→仕事のやる気がなくなった件

こんにちは、9月に入りオーストリアの空が急に秋めいて、どこからともなく切ない感情が湧き上がってきているKayです。

前回の記事で、ダメ元でも昇進のために新しいポジション応募してみるか〜とテンション上げていたのですが、今、完全にやる気をなくしています。

最大のファクター:息子の小学校入学

過去の記事に、こどもたちがあまり登場しないなあ、と我ながら気づいていたのですが、これは意図的ではなく、正直なところ、記事にしたい内容があまり子育て関連ではなかったのが主な要因です。

もちろん、毎日、子育て奮闘しています。とても賢くて可愛い、本当に素晴しい息子と娘に恵まれて、日々の成長が見られ、彼らから得ているものは何にも代えがたいのですが、なんとなく日々の興味の優先順位が低めだったように思います。

ただし、9月の小学校入学を機に、それが何となく変わったような気がするのです。

現地校に通う息子と共に、学べることがたくさんあるのではないか

今、私の興味が、仕事から教育にシフトしているのを感じています。

一緒に宿題したい

学校でなにを学んでるのか、どう学んでいるのか知りたい

どんなこどもたちや親、先生たちがいるのか知りたい…

そう考えると、こどもに興味が移ったというより、小学校に通う息子を通して、現地の教育事情を知りたいという、かなり自分本位な興味のシフトのような気もします。

いずれにしても、この興味のシフトにより、仕事に対するモチベーションがガクンと下がっているのが感じられるのです。

もし仮に昇進して、新しくやらなくてはいけないタスクに時間や精神面のリソースが割かれるのだとしたら、ルーティン化してきた現状の仕事を続けて、その割かれるはずだったリソースを教育面に充ててみるほうが、なんだかワクワクする。

単純にそう、感じ始めたのです。

時短勤務すら考えた

自分でも信じられないのが、時短にできたらいいのに!という、思いまで出てきてること。

上司はおそらく、割とすんなり時短オッケーをだしてくれるだろうというのは想像できます。

ただし、移民の悲しい現実として、時短で給与が下がることで、今後、家族帯同での滞在許可に問題が発生する可能性があることから、フルタイム勤務は続けなきゃいけないので、現実的ではありません。

時短勤務は、特権階級のものなのだと、気付かされました。外国人としてオーストリアにいさせてもらっている身としては、少なくとも永住権が取れるまでは油断できず、「働かざるもの、滞在すべからず」なのだと。

とにかく、時間的なリソースは増やせないにしても、昇進することで余裕がなくなるはずだった精神面を、家にいるときに、せめてこどもたちの方にアテンションを向けたいと、強く感じ始めたのです。

これは「逃げ」なのか?

これは昇進の可能性が低いことによる、ある意味「逃げ」にいってるのではないか、ということも何度も自問自答してみました。

もしそうであれば、子どもに対しても失礼だし、何より自分が我慢している状態にしてしまうと、いつか耐えられなくなるだろうと思うからです。

でも、いまむしろ思うのは

「手遅れになる前に気付いてよかった!」

なのです。

振り返ると、自分はおろか、一体全体誰が、オーストリアの現地校に子どもを通わせることになるなんて想像したでしょうか。

こんな貴重なタイミングに、立ち会うことができ、共に歩める息子がすぐ隣にいるなんて、どれだけラッキーなのだろうと。

これから私が息子をリードするというよりも、彼から色んなことを学ばせてもらい、世界を広げてもらうのだと思っています。

英語なしの環境になって、息子のドイツ語はより加速して伸びていくだろうし、その様子をしっかり目撃したい。

もちろん、保護者としての最低限の責任は全うしています(少なくともそうしているつもり)。

先日も保護者説明会に参加、全てドイツ語で行われる中、ChatGPTやGoogleを駆使し、できるだけ理解を広げ、説明会終了後は持ち前の社交性で早速同じクラスの保護者たちの連絡先をゲットし、先生たちとアプリなどを通してコミュニケーションをとり、情報に漏れが無いよう努力しています。

なので、もしかしたら今はそういうフェーズなのかも?と感じています。

思えば、5年前

第一子(今回小学校に入学した長男)育休復帰後、私は誰のためでもなく、子どもがいても能力ダウンせずに仕事ができることを、とにかく証明したくて、時短勤務だったにも関わらず、ほぼフルで仕事をしていました。

新しいプロジェクトを提案し、毎日集中力をギンギンに高めて、1分1秒とも無駄にしないよう、努力しました。

その結果、特に職場からの評価が高くなることもなく(下がりもしなかったけど)、なんだか逆に裏切られたような感情すら得てしまった査定時期。

そのこともあり、仕事に対する距離感というのは少し取ったつもりではあったのですが、改めて小学校入学というマイルストーンを通して、振り返ることができたと思うのです。

以前も記事に書いたように、私の理想の人生のカーテンコールは「私たちの人生、なんか楽しかったよね?」と歳を重ねてから夫と微笑み合うこと。

だとしたら、今だからこそできる、息子と新しいアドベンチャーを楽しみたいな、と思うのです。

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