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出国直前 | たまには星に願いを

こんにちは、Kayです。

ついにここまできました。オーストリア移住直前です。思いつきから半年。ついに出国します。

ここ10日ほど引越大詰めで、焦りと疲れがピークでしたが、家族がだれも病気せず、ここまで準備がしっかり進んだのは本当に奇跡だと思っています。

奇跡と言えば。

オーストリアの移住において、私が先に就労許可のスポンサーとなる転職先を見つけ、その扶養家族として夫と子どもが在留資格をとる、という流れだったのですが、途中で1つ、ものすごい衝撃事実を発見してしまったのです。

私たち夫婦の学歴や経歴に基づいた条件だと、配偶者として移住するには、夫がドイツ語能力試験に合格する必要がある、ということを。

これは正直、無理ゲーだわ…

と思いました。

夫は、地頭はとても良くて、本当に賢いなあ、といつも思っていますが、座学がとにかく苦手…大学に進学せず、今の職人系の職業選んだのも、まさにそれ。

英語は海外生活が長いので、仕事でも十分使えるのですが、資格で言うと中学生くらいで取った英検5級止まり。

こんな彼が、2ヶ月で人生で一度も触れたことがないドイツ語A1レベル合格目指すことになるとは…

これを知ったのが、7月。試験は9月。短期集中通信講座に申し込み、オンラインで勉強を始めました。

ちょうどその頃、7月といえば七夕。

藁にもすがる思いで、紙とペンを取りました。もちろん、最初に思いついた願いは

夫がドイツ語試験合格しますように

でも、本当にこれでいいんだろうか?となぜか自分の中でしっくり来ず、考え直しました。

と、言うのも、ずいぶん前ですが、友人と高野山の宿坊に数日滞在した時、せっかく宿坊に泊まるのだからと、事前に仏教に関しての本をいくつか読みました。

その中で、どの本だったか、誰がいったのか全く覚えてないのですが、以下のような記載がありました。

神社やお寺でお願いするときには、コツがあります。「就職できますように」「結婚できますように」などとお願いする人が多いのですが、それが本当の幸せにつながるかはわかりません。就職しても、結婚してもしんどい人生が待っているかもしれないからです。代わりに「より良い道にお導きください」と書いてはいかがでしょうか。

と。なぜかこのタイミングで、思い出した私。もの試しだと書いてみました。

家族が幸せになれる方向で道が定まっていきますように

もちろん、めちゃくちゃオーストリア移住したかったです。でも、もし、ドイツ語試験に合格しなければ、今はオーストリアに行くな、という意味なのかもしれない、と自分に言い聞かせました。

そして、9月。

ドイツ語試験はボロボロでした。本人曰く「合格する可能性0.1%」

ですが、実は夫は別の策も練っていたのです。

試験終了後、2時間後くらいに、別途、オーストリアでの就職の内定通知を受けたのです。

つまり、夫は、自身の就職を経て、現地の滞在許可を手に入れていたのです。しかも、政府系の仕事なので、めんどくさいビザの手配など一切不要!契約開始も私とほぼ一緒。しかも、現地入りする移動費も支払われるという待遇付!(一方、私の就職先はその手当がないという、しんどい自己負担)

奇跡というか、強運の持ち主というか、運命というか、この流れはもう、オーストリアに導かれているとしか思えませんでした。

そして、七夕の願いを思い出しました。

ドイツ語試験合格が得策ではないと、織姫と彦星はちゃんとわかっていたんですね。

まさに、人事を尽くして天命を待つ。

身をもって体験しました。もちろん、オーストリア移住が、人生を全うして振り返ったときに良かったことかどうかは、今は、全くわかりません。

でも、たまには「あとはよろしく!」ってお星様でも、神様でも、仏様でも、お願いしちゃうのもありなのかも。

それではいってきます!

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